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F1ニュース

投稿日: 2013.03.26 00:00
更新日: 2018.02.16 15:06

「2人に信頼はない」とRBR、ベッテルとは再議論


 レッドブル・レーシングは、F1マレーシアGPでチームオーダーを無視したセバスチャン・ベッテルとさらなる話し合いを行うことにしている。

 ベッテルは、2番手を走行していたレース終盤にチームからポジションを維持してチェッカーを受けるよう指示を受けていたが、彼はそれを無視して首位を走るマーク・ウエーバーをバトルの末にオーバーテイクし、今季初優勝を手に入れた。

 レース後のウエーバーは、ベッテルの行為に激怒したと伝えられており、当初は表彰式への参加まで拒否していたという。事態の重さに気づいたベッテルはウエーバーとチームに謝罪を述べたが、この一件はふたりの間に大きな遺恨を残す結果となった。

 チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、日曜の夜にふたりのドライバーと話をしたが、ベッテルとはさらなる話し合いを行い、問題の原因についてより議論を深めたいとしている。
 ベッテルに何らかの制裁を加えるつもりがあるのかと問われたホーナーは、次のように語っている。
「それは、我々が密室で話すことだ」
「彼とはすでに話をしている。少し時間をおき、感情を整理したら、次のレースを前に話し合うつもりだ」

 ベッテルとウエーバーが衝突したのは、なにもこれが初めてではない。彼らは、有名な2010年のトルコGPの接触と、次のイギリスGPでフロントウイングの使用に関して揉めた経緯がある。
 ドライバーがチームオーダーを露骨に無視することは珍しいが、ホーナーは、現在のベッテルとウエーバーの信頼関係を次のように語っている。
「ここで正直にしよう。2010年のイスタンブール以来、ふたりの間にそれほど信頼というものはなかった」
「ただ、ふたりはお互いを認め合っており、実際のところ尊敬し合っている」

「昨年のブラジルでは、マークはポジションを維持してレースをスタートするよう指示されていた」
「彼らはレーシングドライバーだ。限界までプッシュする。それが彼らのDNAであり、5年間も同じペアを組み、仕事をするために我々と契約している理由だ」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています