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F1ニュース

投稿日: 2014.04.21 00:00
更新日: 2018.02.16 23:19

【レースの焦点】急成長する次世代エースドライバー


 上海でも、優勝したルイス・ハミルトンと3位フェルナンド・アロンソの差は25.7秒。レース展開にかかわりなく“速い方のメルセデス"が他車に対して必ず築く25秒の差は、もはや偶然とは思えない。100kgの燃料を使って自分たちのパフォーマンスを測るのではなく、彼らは、誰が“Best of the rest"のポジションに来ても25秒リードすることを基準に、エネルギーマネージメントのデータを蓄積し、他メーカーの効率を計算しているのではないかと勘繰ってしまう。

 ただし、メルセデス・ワークスの圧倒的な効率を別にして――パワーユニットの力をマシンと統合して考えると、オーストラリアではレッドブルのダニエル・リカルドが事実上の2位、マレーシアではセバスチャン・ベッテルが3位、上海ではフェラーリのフェルナンド・アロンソが3位でゴールした。メルセデス勢強しといえど、パワーユニットによる“車体への貢献度"も大切で、サーキット次第ではルノーやフェラーリの“トレードオフ"が、対フォース・インディアやウイリアムズにおいては有効であることが分かる。5月のヨーロッパ2戦はバルセロナとモナコ。どちらもストレートの短いダウンフォースサーキットで、メルセデス・ワークスがそこでも25秒の壁を築けるかどうかが、もっとも興味深い点だ。

 中国GPに関して、メルセデス以外の最速、Best of the restに注目すると、アロンソのシーズン初表彰台、チャンピオン・ベッテルを圧倒したリカルドの速さが楽しい要素だった。まず印象的だったのは雨の予選で、開幕3戦ではダウンフォース重視だったベッテルが、今回はリカルドよりもわずかにダウンフォースを削ってきたように見えた――セクター通過速度も最高速も、ベッテルの方が速いのだ。そしてマレーシアGPとは逆のパターンで、今回はリカルドがウエット路面の予選を制して2位のグリッドを獲得した。


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