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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.05.20 00:00
更新日: 2018.02.17 08:07

【鈴鹿に登場】トヨタ、ル・マン初挑戦:85C-L


 今年も6月13〜14日にかけて、伝統のル・マン24時間レースが開催される。1923年初開催。今年で83回目の大会を迎える(途中10回の開催中止年がある)。

 今年のル・マン24時間レースで優勝候補と目されるのは、アウディ、ポルシェ、そしてトヨタの2者である。今季のWEC(世界耐久選手権)2戦でも、これら3メーカーが僅差のレースを繰り広げており、今から勝者を予測するのは非常に難しい。ましてや、24時間という長丁場のレースである。何が起きるか分からない。

 優勝候補3メーカーの中で、トヨタのみがル・マン未勝利である。ポルシェは現在ル・マン(WEC)復帰2年目ながら、通算の勝利数は史上最多の16勝。アウディは13勝とポルシェに僅かに及ばないものの現在5連覇中と、絶対的王者の名を欲しいままにしている。トヨタは、昨年ポールポジションを獲得したものの、勝利に繋げることはできなかった。

 そのトヨタがル・マン24時間レースに参戦を開始したのが、1985年。もう30年も前のことである。この時のマシンは、85C-L。この85C-Lは、トムスが童夢と共同で開発したマシンで、トムスが企画を、童夢が設計と製造を担当している。両者のコラボレーションは1982年の82Cに始まり、83C、84Cと進化し、この85Cに繋がっている。

 基本的には1985年の全日本耐久選手権用マシンである85C。空力面に配慮した流麗なボディカウルが特徴的である。ヘッドライトも路面スレスレの所に設けられ、近未来的な外観。搭載されていたエンジンは、トヨタ製4T-GT改。市販車用をチューンアップした、2090cc直4ターボエンジンである。トヨタは当時大出力のレース用エンジンを持っておらず、非力ではあるものの、このエンジンで戦うしかなかった。


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