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F1ニュース

投稿日: 2009.06.20 00:00
更新日: 2018.02.15 13:41

イギリスGP金曜ドライバーズコメント:ベッテル「新パーツが良く機能してくれた」


 2009年F1第8戦イギリスGPの初日フリープラクティスが終了し、両セッションともトップのセバスチャン・ベッテルをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。

2009年F1第8戦イギリスGP金曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=8位/2=7位
今朝はマシンに慣れるまでちょっと時間がかかった。過去数戦のマシンとはちょっと感覚が違っていたんだ。全般的にバランスには満足だが、改良版マシンでここのようなハイスピードサーキットを走ると、限界を探るのに通常よりちょっと時間がかかってしまう。高速セクションでスピードが不足しているのは見ての通りだが、今日はマシンはそんなに悪くなかった。バランスは良かったし、セットアップの変更も行い、マシンは安定してきた。それでもすでに今シーズン最高の週末のひとつになっている。だって、ここは僕のホームグランプリだし、ファンはみんな最高だよ。ファーストラップの走り始めから彼らの声援を感じたよ。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=12位/2=12位
まず、僕の大好きなシルバーストンに戻ってこられて嬉しいよ。去年はポールポジションを獲得できたし、ここでの走行は本当に楽しい。今年は、昨年よりもタフな週末に直面していることはわかっている。グリップが完全に不足しているが、今朝はバランスに関してはそんなに悪い感触ではなかった。今週末、ルイスはKERSなしで走行しているが、これから2台のバランスを分析して、残りの週末に何をすべきか見ていく必要がある。KERSがアドバンテージになるかどうか現時点で明言するのは難しいが、でもKERS搭載によってラップタイムが伸びている感じがする。今週末は、マシンを開発すること、そして変更によってルイスと僕のペースにどういった違いが出るかを見ていく。チーム全体がものすごくプッシュしているし、マシンを徐々に理解できるようになってきている。何が起ころうと、今週末このマシンについてたくさんの役立つことを学んでいくよ。

3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=6位/2=17位
2回のプラクティスセッションの流れにはまったく満足していない。路面は埃っぽく、風の影響も受けた。マシンのバランスを改善させる上で、正しい方向性を見つけられなかった。予選に向けて、間違いなくやるべきことは多い。現状での現実的なターゲットはトップ10に入れるかどうかだろう。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=14位/2=18位
他に比べて僕らがどのポジションにいるのか明言するのは難しい。明日の予選でそれが明らかになるだろう。今日の結果を見れば、容易な週末になっていないのは明確だ。マシンはバランスに関してはそんなに悪くはないが、スピードが十分ではない。タイヤはトルコと同じだが、もちろんここは気温が全然低い。1周目では2種類のタイヤの性能はまったく異なっているが、周回を重ねるほど似たような傾向になっていく。予想していた通り、コース上には風が吹いているが、思っていたほど影響はないね。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=20位/2=11位
難しい1日となった。午前中には電気系の問題を抱え、一度もちゃんとした走行ができなかった。その後、2回目のプラクティス序盤にはエンジンがパワーを失った。非常に短時間でエンジン交換をしてくれたメカニックには本当に感謝しているよ。彼らの働きにより、その後は少なくとも2回はトラブルフリーな走行ができたし、セットアップ作業も行えたからね。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=13位/2=15位
僕にとっては普通の金曜日だった。予定通り、タイヤの評価とセットアップ作業を行った。コースはすごく汚れていて、いつもよりもひどかったね。それもあって、セッション中に路面状況は急速に改善していった。そのせいで、マシンに対する変更や新しいフロントウイングの評価が難しいが、良くなっていると思うし、ダウンフォースも得られていると思うよ。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=5位/2=5位
いつも通りの金曜日だった。マシンを改善させる必要はあるが、2回目のプラクティスでの結果にはまずは満足している。しかし、明日の予選は非常にタフな戦いになるだろうし、たったコンマ1~2秒の差がポジションを大きく変えることもわかっている。だからまだマシンをもう少しでも向上させ、マシンの力を最大限引き出して、あとコンマ数秒稼ぎ出せるように努力しているが、正しい方向に進んでいることは間違いないよ。

8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=18位/2=10位
忙しい1日だった。通常のセットアップ作業とタイヤの評価も含め、多くの作業を終えられた。シルバーストンではいつものことだが、今日も風が強かった。でも、それが多くの問題を引き起こす原因にはならなかったし、特に午後になってマシンを多少なりとも改善させることができた。新しいフロントウイングを含め、今週末に持ち込んできた新しい開発パーツも試せた。分析すべき多くの情報があるので、明日午前中の最終セッションでいろいろと試したいね。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=7位/2=8位
いつものように、違う種類のタイヤの比較と、いくつかのセットアップを試み、トラブルなくセッションを終えた。クルマはかなり良い感じだったが、シルバーストンではよくあるように、大変風が強かった。これが、クルマのセットアップを難しくし、ラップごとにコンディションが変わるので、異なったセットアップを評価するには理想的ではなかった。しかし、それ以外、特に問題はなく、トップに近づけるよう、明日に向け、もう少しパフォーマンスを上げる必要があるだけだ。今回のGPも期待している。

10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=16位/2=13位
全体的に、良い初日になった。たくさんのラップを走り込み、様々なセットアップを試した。大きな問題は出なかったが、もちろん、我々のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せるように、予選前に改善を必要とする部分がある。まだ最良のバランスとは言えないが、明日の午前中にもまだ、改良するチャンスがある。土曜の午前に大きく前進できたトルコGPのことを考えれば、レースにかなり希望が持てる。

11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=15位/2=16位
2台を異なったセッティングで走らせた。自分のマシンには満足できて、その後ブエミのマシンで試したらまったく好みではなかったから、自分のものに戻したら、やっぱりこっちの方が良かった。この試みによって、僕はどちらの方向に進めばいいのかはっきりしたよ。通常の金曜日同様にタイヤの評価もして、今日のデータから正確な青写真が得られた。まだペースは足りていないが、トルコよりはいい状態だし、大きなアップデートが来るまで、現状のパッケージから最大限の性能を引き出し続けなければいけないね。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=19位/2=20位
いい1日ではなかった。原因は、このサーキットで自分好みのセットアップを見つけられなかったことと、すべてがひとつにまとまらなかったことにある。チームメイトとは異なったアプローチを試したが、彼(ブルデー)が取った方向性でいくことになると思う。いい感じで進んでいたようだし、そっちの方が明日はうまく行くはずだ。タイヤの評価は順調に行った。問題は何もなかったし、ブルデーのラップタイムを見れば、トルコよりもコンペティティブになると思うが、もっと改善させる必要があるね。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=2位/2=2位
とてもいい日だった。いくつかの新しいパーツを試したが、すごく良く機能してくれた。タイヤも両セットとも試せたから、今夜はこれらすべてのデータを分析する必要があるね。ターン5で縁石にヒットし、電気系のトラブルが出て、マシンがとまってしまった。それで2回目のセッションはちょっと早めに終わることになった。シルバーストンは素晴らしいサーキットで、いつ来てもそれは変わらない。ここをF1マシンでドライブするのは何ともいえない気分だね。コース上でマシンがストップしたとき、何人かのファンと話をできたのは幸運だった。彼らは、僕のマシンは素晴らしい状態に見えたと言ってくれた。自分たちがやっていることをファンが見て楽しんでくれているのがわかって良かったよ。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=1位/2=1位
全体的に僕らふたりにとっていい日になったと思う。2回目のセッション終わりにマークに何が起きたのか知らないが、でもそれ以外はプログラムはスムーズにいった。多くの周回をこなし、多くのデータを収集できた。新たに投入したパーツはいい感じで機能しているようで、いい傾向だ。でも、金曜日に僕らがどれだけ速いかを把握することはいつだって難しい。前進できていると思うし、ちょうど僕らチームのスローガン、“Red Bull Gives You Wings(レッドブル、翼をさずける)”って感じだね。ニューパーツは今日のコース上でのパフォーマンスにおいて大いに助けになった。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=9位/2=9位
いくつかの事を試し、特にエアロダイナミクスには力を入れ、多くのことを学んだ。風が僕らの作業を難しいものにしてしまったこともあり、正しいセットアップの方向性を見つけ出すのは一筋縄には行かなかったが、その中でもベストを尽くした。ここではいつだって最初のセクターの高速コーナーと、最後のセクターのスローコーナーとの間で妥協点を見つけないといけない。タイヤに関しては、恐らくオプションは僕らが思っていたほど速くはなかったが、それでもこのコースではこっちのタイヤの方がベターだろう。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=17位/2=4位
今日のセッションはうまく行った。序盤の走行では何度かトラフィックに捕まったが、その後はクリアラップを取ることができた。多くの異なったセットアップを試すことができ、そのうちのいくつかは非常に興味深いものだった。これから、明日の予選に向けてデータを見直す必要がある。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=11位/2=3位
今日はうまく行った。1日を通じてマシンには満足できたしね。P2で3番手につけられたのはちょっとした驚きだったが、本当にいいセッションだった。今シーズンこれまででは金曜日でのベストポジションだ。今日は自分たちのプログラムに沿って走行した。多くのタイヤの仕事をこなしたし、ロングランもまずまずOKだった。ソフトオプション(タイヤ)はリヤのパフォーマンスが少し落ちるが、日曜日には問題ないだろう。今のところこれといった心配事はないと言える。予選でも3番手を期待するのはあまり現実的とは思えないが、でもすべてがうまく進んでいるし、再びQ2に進出できる自信はある。もしそれができたら、十分満足だよ。

21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=10位/2=19位
午前中はOKだった。いい走りもできたし、ラップタイムも悪くなかった。しかし、午後になるとオーバーステアに悩まされ、いくつかの小変更を行った。でも、セッション終盤にニュータイヤを装着したら、今度はアンダーステアが発生した。決して良いP2ではなかったが、エイドリアンが本当に素晴らしいタイムを記録したように、ポテンシャルはある。明日の予選ではトップ15以内にはいけると思う。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=3位/2=14位
今日はエアロダイナミクスに関していくつかの異なった評価を行ったが、最初は高速、低速コーナー共にグリップがまったくなくて苦戦した。風もマシンのパフォーマンスに強い影響を及ぼした。午後のセッション終わりになってマシンは改善していったので、分析すべきいくつかのいい情報を得られたし、今夜チェックして、予選前に大きな前進ができればいいね。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=4位/2=6位
まずまずの1日だったし、2回目のセッションでは特にバランスに関していい前進ができた。今夜やるべき仕事は多く残っているが、でも我々に近いライバルたちのペースは素晴らしかったので、チェックする必要があるね。明日がどのようになるか見極める必要があるが、コースが僕らに味方してくれて、いい日になることを祈っているよ。


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