更新日: 2018.02.23 15:24
インディ500:カーペンターが2年連続ポール奪取
ベライゾン・インディカー・シリーズ第5戦にスケジュールされた伝統の一戦、第98回インディアナポリス500マイルレース。18日に予選2日目が行われ、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が、2年連続でポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、23番グリッドから5回目のインディ500を戦う。
今年からインディ500では新しい予選ルールが採用され、ポールポジション決定は予選2日目となった。予選1日目にポール争いを行なう9人の選考が行われ、それに残れなかった面々は10番手以降のグリッドを競う合うルールだ。
そして、予選1日目にはアタック回数に制限がなかったのとは一転、予選2日目は10番グリッド以降を巡る戦いでも、トップ9でのポール争いでもアタックは各自1回だけしかチャンスが与えられない。
朝に予選前最後のプラクティスが行われたが、低温、無風のスピードが出るコンディションとなり、ロシア人ルーキーのミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)が232.917mphという今年最速ラップをマークした。
午前11時過ぎ、第98回インディ500のスターティンググリッド、10番から33番を決める予選がスタートした。昨日の予選で記録したスピードの遅い順で走るルールだ。この中には多くの歴代インディ500ウイナーが含まれていた。
トップバッターは1996年インディー500ウイナーで、今年の出場ドライバーの中で最年長のバディ・ラジアー(ラジアー・パートナーズ・レーシング)。空は快晴、風は朝より若干強くなっていたが穏やかなままで、気温も摂氏17度とさほど上がらないまま予選は始まった。
1997年F1ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブ(シュミット・ピーターソン)は、1995年の優勝以来となるインディ500参戦をエンジョイしているが、予選スピードは228.949mph平均と、自身にとっても、ファンにとっても満足のいくパフォーマンスとできなかった。
昨年度インディ500ウイナーのトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)は、昨日までのような暗闇からは脱出。しかし、まだ平均持続は229.922mph止まり。アタックした時点ではトップだったが、最終的に彼の予選順位は16位となった。
佐藤琢磨は午後12時9分、気温が摂氏17度となった頃にアタックの順番が回って来た。1周目は229.150mph、2周目は229.331mph、3周目は229.369mph、4周目は228.955mph。230mph台には届かず、平均時速229.201mphという結果となった。アタック終了時点での順位は16人中の7番手。これが最終的に予選23位となって、スターティンググリッドは8列目の真ん中と決まった。