更新日: 2018.02.16 05:45
インド初代ウイナーはベッテル。可夢偉は0周
2011年F1第17戦インドGPは現地時間30日に首都ニューデリー近郊のブッダ国際サーキットで60周の決勝レースが行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインで今季11勝目を飾った。ザウバーの小林可夢偉は0周リタイアに終わった。
F1初開催となるインドでの決勝レースは晴れ、気温31度、路面温度は38度のコンディションでスタートした。
レースは、スタートを決めたポールシッターのベッテルが序盤から後続にギャップを築き、オープニングラップで2番手に順位を上げたジェンソン・バトン(マクラーレン)以下をリードして進んだ。
序盤のレースは、2番手のバトンが1回目のピットストップを挟んでトップを走行するベッテルとの差を縮め、3番手のマーク・ウエーバー(レッドブル)らを置き去りにしながら、2台でマッチレースを展開する。しかしベッテルは、中盤を過ぎると2番手バトンをジリジリと引き離しにかかり、その後も安定したペースで周回。48周目に2回目のピットストップを終えると、ウエーバーがラスト1周で記録したファステストラップを最終ラップで更新する余裕を見せ、そのまま今季11度目のトップチェッカーを受けた。
ウエーバーとランキング2位を争っていたバトンは2位でゴール。レース中盤以降、1秒差のバトルを演じたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とウエーバーの3番手争いは、最後までオーバーテイクを許さなかったアロンソに軍配が上がった。
5位は終盤のチームメートバトルを制したミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)となり、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)は6位。ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は5番手を争っていた24周目にフェリペ・マッサ(フェラーリ)と接触してポジションを落とし、7位でチェッカー。なお、ふたりの接触はスチュワードの審議の結果、マッサにドライブスルーペナルティが下されたが、その後マッサは、予選のクラッシュと同じように縁石で左フロントのサスペンションを壊し、リタイアに終わっている。
コンストラターズ6位を争うフォース・インディア、ザウバー、トロロッソの3チームは、ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ)が8位、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)9位、セルジオ・ペレス(ザウバー)が10位となり、その結果、6位のフォース・インディアがザウバーとの差を1ポイント広げて10ポイント差とし、3ポイント差の8位につけていたトロロッソもザウバーと同じ41ポイントで並んだ。
一方、17番グリッドからのスタートだったザウバーの可夢偉は、スタート直後の1コーナーでルーベンス・バリチェロ(ウイリアムズ)のコースオフに巻き込まれるかたちで他のマシンとも接触。可夢偉はなんとか再走を試みたものの、コース半ばでマシンを止めてしまい、1周も走ることなくリタイアに終わっている。