レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGTニュース

投稿日: 2012.06.10 00:00
更新日: 2018.02.16 09:34

ウイダーHSV-010、セパンで2年連続の勝利を達成


 スーパーGT第3戦セパンは10日、54周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたウイダーHSV-010が優勝を飾った。GT300クラスもHANKOOK PORSCHEがポール・トゥ・ウインを達成している。

 スタート直前になってやや日は陰ったものの、気温33度、路面温度49度という灼熱の下決勝を迎えたスーパーGT第3戦セパン。スタートでは、ウイダーHSV-010がトップをキープしZENT CERUMO SC430、MOTUL AUTECH GT-Rと続く。後方では予選でエンジンブローに見舞われたENEOS SUSTINA SC430がポジションを上げる一方、6番手スタートだったD'station ADVAN GT-Rのリヤタイヤがバースト。ポジションを落としてしまう。

 序盤、3番手につけていたMOTULをカルソニックIMPUL GT-R、PETRONAS TOM'S SC430が立て続けにかわす展開となり、MOTULはポジションを下げることに。一方、上位争いを尻目にトップのウイダー、ZENTは着実に後方との差を広げていく、

 GT500クラスのピット作業は、54周のレースのうち21周を過ぎたあたりから本格化。トップ2台はやや間隔が詰まった27周目、ZENTが先にピットイン。翌周にはウイダーがピットに入るが、両者のポジションは変わらず、約3秒差でコースに戻った。しかし、ウイダーに対してハイペースを保つZENTは、30周を過ぎたあたりでウイダーに急接近。2台は1秒前後の差で終盤戦に突入していく。一方、3番手争いはかなり間隔が離れていたものの、40周前後にENEOSがついにカルソニックの背後に。43周目に松田次生と大嶋和也が素晴らしいバトルを展開するも、最後は大嶋に軍配。ENEOSがついに3番手まで浮上した。

 トップのバンダムは、終盤にはZENT立川に対し2秒近い差をキープ。チェッカーまできっちりと走りきり嬉しいGT500初優勝を飾った。ウイダーHSV-010は昨年のこのラウンドに続き、ポール・トゥ・ウインを達成。2位はZENT CERUMO SC430で、開幕勝利に続く表彰台となった。3位はENEOS SUSTINA SC430で、今季初表彰台を獲得している。

 4位は脇阪寿一が前をオーバーテイクしてきたDENSO KOBELCO SC430。5位はカルソニックとなった。6番手はS Road REITO MOLA GT-RとPETRONASが争っていたものの、S Roadの右フロントにトラブルが発生し、2台は接触。ともにリタイアとなり、RAYBRIG HSV-010が6位に入った。これでランキングはZENTが38点でトップ。RAYBRIGが35点で2位。DENSOが30点で3位となった。

 GT300クラスは、ポールのHANKOOK PORSCHEがスタートでポジションをキープ。しかし、3番手スタートのエンドレスTAISAN PORSCHEはランボルギーニ勢に挟まれる形となり、1コーナーでスピン。ポジションを落としてしまう。

 これで2番手〜3番手にはJLOC勢が浮上するが、予選で遅れたマネパ ランボルギーニ GT3が前に。88号車、87号車の順位でHANKOOK PORSCHEを追う形となった。一方、4番手以降は大混戦。GREEN TEC & LEON SLSを先頭にEVANGELION RT TEST-01 PETRONAS Shiden、apr HASEPRO PRIUS GTやS Road NDDP GT-Rなど7台近いマシンのバトルとなった。

 このバトルを勝ち抜いたEVANGELION Shidenは、例によって加藤寛規が引っ張る作戦に。他車がピットに向かう間にトップに立つ。一方、ルーティンを終わらせた組では、タイヤ無交換作戦を敢行したGSR初音ミクBMWがHANKOOKに次ぐ3番手に浮上。1周目にスピンしたエンドレスもその後方までリカバリーをみせた。

 EVANGELION ShidenはGSR初音ミクBMWの前でコースに復帰するが、谷口信輝の走りの前に2番手を明け渡すことに。これでHANKOOK、初音ミク、EVANGELION Shidenというトップ3で終盤戦を迎えた。

 しかし、EVANGELION Shidenは後方から迫ったエンドレス、S Road NDDP GT-Rにかわされてしまう。終盤、この2台による表彰台争いが展開されたが、ストレートスピードで優るポルシェがGT-Rを抑えていく。しかし、その後方には今度はtriple a Vantage GT3が急接近。三つ巴のバトルとなった。

 結局、HANKOOK PORSCHEはトップを譲らずポール・トゥ・ウインを達成。しかし、2番手を走っていたGSR初音ミクBMWはなんとファイナルラップでストップ! これでエンドレスTAISAN PORSCHEが2位となり、3位はtriple a Vantage GT3が射止めることとなった。

結果表はこちらへ