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F1ニュース

投稿日: 2015.09.11 00:00
更新日: 2018.02.17 10:14

オープンコクピットの伝統を捨てる時が来たのか──ドライバーたちの意見


 ジェンソン・バトンは、インディカーでのジャスティン・ウィルソンの死亡事故を受け、シングルシーターにクローズドコクピットが導入されるべき時が来たと述べた。F1ドライバーの中には同様の意見を述べる者もいれば、はっきりと反対を唱える者もいる。

 ウィルソンは先月ポコノ戦で、他車のパーツが頭部に当たり、命を落とした。

 モータースポーツ界は長年ドライバーの安全性向上に努めているが、いまだに死亡事故をなくすことができない。バトンは、オープンコクピットという伝統にこだわる時期は過ぎたと考えている。

「『これがオープンコクピット・レーシングだ。オープンコクピットのまま変わるべきじゃない』。そう言うドライバーは多いし、僕もそのひとりだった」とバトン。

「でもあまりにも多くの事故が起きた。もうヘッドレストを変えるようなことだけではなくて、何か大きな変更をするべき時が来たと思う。何らかの形でキャノピーをマシンにつけるべきだ。この数年、たくさんの事故が起きてきた。起こってはならないことだ」
「今のモータースポーツでこんなことが起きてはならない。もう70年代じゃないんだ。僕らはもっとよく理解すべきだ」
「キャノピーをつけることを選択すべきだろう。もちろん時間はかかるだろうが」
「来年のF1では無理だろうが、すぐにでも実現する必要がある」

 チームメイトのフェルナンド・アロンソも、クローズドコクピットに反対していない。
「僕としてはどんなソリューションも受け入れる。今の技術であれば、大きな問題なくクローズドコクピットが実現できるだろう」
「WECはクローズドコクピットだけど、問題は起きていない」

 ダニエル・リカルドもバトンと同意見で、長年死亡事故を完全になくすことはできずにいるが、クローズドコクピットは解決のための「パズルの最後のピース」であり「安全性のために伝統を捨てるべき」と述べている。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています