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F1ニュース

投稿日: 2009.09.20 00:00
更新日: 2018.02.15 15:23

“シンガポール疑惑”の余波、ルノーの将来がウイリアムズの2010年エンジン選択に影響


 ウイリアムズのパトリック・ヘッドは、シンガポールGPでの一件によってルノーの将来的なF1との関わりが不確かとなったため、来季用エンジンの選定プランに遅れが出ていることを認めた。

 ウイリアムズは現在使用しているトヨタエンジンに換えて、2010年からは再びルノーとの関係を始めるだろうと見られている。しかし、2008年のシンガポールGPで、フェルナンド・アロンソを勝たせるためにネルソン・ピケJr.に意図的にクラッシュをするようチームが指示したのではないかという疑惑によって、エンジン選定が正式にアナウンスできない状態にあるようだ。

 ルノーは9月21日のワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)への出席が求められている。この時、ルノーへの処分の内容、もしくはルノーがこのことにより撤退するといった決定を行うと、自チームの2010年用エンジンの調達に問題が発生するとヘッドは懸念している。

「なかなか難しい問題だ。まだ、我々はどちらのエンジンを来季に使用するか決定を下していない。だが、それほど時間がかからないことを期待している」とヘッド。
 またヘッドはメルセデス・ベンツへもアプローチをしたことを認めている。だが、メルセデスはすでにマクラーレン、ブラウンGP、フォース・インディアにエンジンを供給。さらにウワサでは来季はレッドブルもメルセデスエンジンを使うのではないかと言われている。

 ヘッドは「メルセデスのエンジンは、ホモロゲーションで制限された中で他のチームよりも大きく進歩したとピットのあちらこちらで認識されている。確かに素晴らしいエンジンだ」と言う。
 さらに、「数カ月前に興味を持っていたのだが、我々には使用不可というふうに案内をされた」とコスワースを使用するという考えも元々はあったが、現在は選択肢から外れていることを明らかにしている。