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F1ニュース

投稿日: 2009.09.27 00:00
更新日: 2018.02.15 15:30

シンガポールGP土曜ドライバーズコメント:ハミルトン「赤旗が出なければもっと速いタイムを出せていた」


 2009年F1第14戦シンガポールGP土曜に行われた予選で、ポールポジションを獲得したマクラーレンのルイス・ハミルトンをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのセッションについて語った。

2009年F1第14戦シンガポールGP土曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 予選1位
ものすごく素晴らしい結果だよ。ここにはいくつかの技術的なアップグレードを持ち込んだけど、この位置まで来られるか分からなかった。特に、金曜日のフリー走行がすごく良くはなかったからね。ポールを獲ったアタックでは、とてもリラックスできていたんだ。クルマは路面ができあがるにつれてどんどん良くなっていったし、最後のアタックだって中断にならなければもっと速く走れていたと思う。今日はポールが獲れるなんて思っていなかったけど、僕らのペースはとても良い。あとは他がどれくらいの燃料で走っているかだ。僕は自分たちのしていることにかなり自信を持っている。僕は明日のレースに向けて、最高の位置にいるんだ。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 予選10位
この結果にはとてもがっかりしている。僕のラップタイムは期待していたほどコンペティティブではなかったものの、Q1とQ2はスムーズに進んでいたんだ。Q3の最初の走行ではハードタイヤをはいていたため、十分に速いアタックができなかった。しかもいくつかミスもしてしまったんだけど、新しいオプションタイヤを使える2回目のアタックに集中しようとしていたんだ。明日は厳しいレースになるだろうね。10番手からのスタートは状況を非常に困難にしているけれど、それに対して今僕ができることは何もない。だから明日はとにかく一生懸命やるよ。

3 ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ) 予選18位
当然この結果を残念に思っている。うまくやりたいという気持ちはすごく強かったのに、まだマシンに対する自信を十分に感じることができず、まるで逆に僕がクルマに操られているかのようだ。特にこんな難しいコースでは、限界で走る自信が持てない。18番手からのスタートは当然、レースが困難になることを意味している。スタートで順位を上げるように努力して、レースペースを最大限に活かすよ。最高でもポイント圏内というところだろうけど、その目標を達成するのだってすごく厳しいだろうね。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 予選13位
残念だけど今日の僕たちにはQ3に進出するのに十分な速さがなく、それに対してできることもそれ程なかった。他のクルマがレースごとに進歩すれば、F60の開発をストップするという僕たちの決断が高くつくことになるのは当然のことだよ。ここはオーバーテイクがとても難しいから明日は難しいレースになるだろうし、そうするとポイント圏内に入るのは非常に困難になる。ここのようなコースではあらゆることが起こり得る。どんなチャンスも物にするべく、僕らは自分たちのベストを尽くさなきゃならない。ここ何戦かでやってきたように、良いスタートを切れればそれが助けになるかもしれない。タイヤに関して言えば、明日は例えレース中に路面状況が改善していったとしても、ソフト側のタイヤの摩耗が問題になるだろうと思う。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 予選9位
僕たちの予選のパフォーマンスは、当然ルーベンス・バリチェロの事故の影響を受けた。ほとんどのドライバーが同じような状況だったと思うよ。Q3最初のアタックで僕らはハード側のタイヤを使ったんだけど、これで多くのタイムを失うことになった。プライムタイヤはソフト側のタイヤと比べると、最初のふたつのコーナーだけでも約0.2秒も遅かったんだ。明日は非常に難しいレースになるよ。このコースはとてもチャレンジングで、たくさんのトラクションとブレーキングの安定性が求められる。それにこのサーキットはコーナーが多くて、常にマシンと戦っていかなきゃいけないから、身体的にもきついんだ。明日はタイヤのタレとオーバーヒートの危険性が大きな要素になるだろうね。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 予選8位
今シーズンはもっと悪い位置にいたこともあったから、またトップ10に入れて良さそうに見えるだろうけど、本当にがっかりしている。クルマは改善されて、Q1とQ2では調子が良かった。だけどQ3では赤旗のせいで、ソフト側のタイヤのアドバンテージを利用できなかったんだ。僕はちょうどアタックに入ったところで、序盤のコーナーから見て、タイムを大きく更新できることははっきり分かっていた。なのにルーベンス・バリチェロがクラッシュして、セッションは赤旗中断だよ。今になって考えれば、ソフト側のタイヤを早いうちに使った方が良かったんだろうけど、セッション終了間際の数分の、路面が一番おいしい状態で使うというアドバンテージを捨てたくなかった。運が悪かったな。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 予選6位
レースは5番手からのスタートだ。僕らにとっては良いポジションだよね。明日は表彰台を狙って戦うのは難しいかもしれないけど、トップ5で完走することが僕らの確かな目標だ。フリー走行ではレースペースは素晴らしいものではなかったから、明日に向けて改善する必要がある。それができなければ、僕はこの5番手は守ると決意しているから、守りのレースをすることになるかもね。

8 ロメイン・グロージャン(ルノー) 予選19位
僕らはブレーキにトラブルを抱えていて、チームは解決しようと一生懸命努力してくれたが、結局困難なセッションになった。僕は19番手がこのクルマの本来のペースを表したものだとは信じていないから、明日のレースには期待している。そこで僕も進歩できるといいな。前向きな気持ちを持って、この多くを求められるコースから貴重な経験を得たいと思っているよ。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 予選15位
今日の最大の課題はグリップ不足。路面の状況は向上したようだけど、ラップタイムを昨日から伸ばすことができなかった。ティモの走行が力強かっただけに、僕のグリップ不足の理由がよく分からない。ただグリップが全く感じられなかったんだ。クルマ本来の調子が引き出せず、残念ながら今日はうまく結果につなげることができなかった。15番グリッドからスタートしてポイントを獲得するのはたやすいことではない。それでも明日の決勝では何が起きるか分からないので、精一杯頑張るよ。

10 ティモ・グロック(トヨタ) 予選7位
再びトップ10入りすることができて、満足しているよ。シンガポールのコースは好きだし、ここでのクルマのセットアップには自信を持っているんだ。概して今日のセッションはうまくいった。特にQ1より1秒も速くなったQ2は良かったね。クルマは非常に好調で、Q3に進むことができて嬉しかったよ。Q3でもラップタイムは良かったけど、使用済みのスーパーソフトタイヤでのアタックだった。だから新しいスーパーソフトタイヤを履いた最後のアタックを楽しみにしていたのに、赤旗で台無しになってしまったんだ。アタックをかけていたらラップタイムを縮められて、ポジションを上げられたと思う。だけど最終的に決勝は6番手からスタートすることになったので、明日に期待できる。1周目をクリーンに走りきって、トップ6でフィニッシュするよう努力する。できる限りポイントを多く稼ぎたいんだ。

11 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ) 予選17位
結構うまくいったし、僕らは速くなっている。これ以上の位置に付けるのはかなり難しかった。でもクルマに乗るたびにコースに慣れていっているよ。マカオ以外では僕が走った中で、最も難しいコースだ。ここは市街地サーキットだから、明日はどんなことが起こるか分からない。良いレースができるように願っているよ。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 予選14位
セッションがスムーズに進んで、ミスもしなかったから満足だ。クルマから最高の力を引き出せたし、トゥルーリの前につけられて良かった。随分長くかかったけど、やっとQ2に戻ってこられて嬉しいよ。これからレースの戦略を練らないといけない。良いスタートを切って、ピットストップもうまくこなす必要があるね。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 予選4位
最初の走行でグリッドが決まるなんて思いもしないから、みんな常に少しマージンを残していると思う。僕は皮むき済みのタイヤを使っていたし、2回目の走行に賭けていた。誰が新品のタイヤを履いていたかははっきり分からないけど、僕らは4番手を獲れた。もっと悪い結果になっていた可能性もあるよね。この週末、チームのみんなは間違いなくスーパースターだよ。彼らにとってとても厳しい労働環境の中、昨日(のクラッシュ)の後、クルマを元通りにしてくれた。彼らに報いるために、僕はモチベーションを高く持っているんだ。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 予選2位
残念だけど赤旗が出た時、僕は新品タイヤで最初のアタックをしていたところだったんだ。その前は使用済みのタイヤを履いていたから、僕のアタックは思っていたほど簡単だったりリラックスしたものではなかった。だけど特にここのようなストリートサーキットで、最終的には予選でトップに近いところに戻ってこられて良かったよ。クルマはこの週末非常に調子が良く、僕も快適に走れている。赤旗が出てしまったのは残念だったけど、明日はプッシュし続ける。長いレースだし厳しいだろうけど、やれるだけのことはやっているから期待しているよ。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 予選3位
フリー走行やQ1でまでセッティングを変更してこの結果が出せた。今日は良い日だよ。予選ではQ2で全てがうまくいって、すごいアタックができたんだ。Q3は燃料を積んでいて重かったから簡単ではなかったものの、クルマに注ぎ込まれたたくさんの開発の成果が見られていると思う。表彰台を狙えるところまで前進できて、チーム全体のためにも本当に嬉しく思っているよ。もしかしたら、近いうちに優勝も狙えるようになるかもしれない。3番手は明日のレースをスタートするには素晴らしいポジションだし、僕はコースのきれいな側につく。それが大きな意味を持つかもしれないよ。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 予選11位
11番手で惜しいところでQ3進出を逃してしまって悔しいよ。タイヤのウォームアップをもっとうまくやれていれば、クルマのポテンシャルをより発揮できていたはずだけど、ラップの中で悩まされる点がいくつもあったんだ。とはいえ、明日はこの位置からでもポイントを稼ぐチャンスはあると思うよ。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 予選16位
見て分かるように、僕らは直線やスパ、モンツァのような高速サーキットでとても速いんだ。でもここではダウンフォースが一番重要なんだ。ここはモンテカルロに非常によく似た特徴を持っているけれど、距離とコーナーが倍くらいあるから1周であんなにタイムをロスしてしまった。この週末はずっとグリップレベルに問題を抱えている。僕は自分たちがもう少しコンペティティブだろうと期待していたんだ。でもタイム差がすごく接近しているから、トラフィックで少しでもロスすると、突然最後尾に追いやられてしまう。僕が自分の最速ラップを走っていた時、中間セクターでジャンカルロが前にいたために、16番手になってしまった。厳しくなるだろうけど、僕たちに何ができるか見てみよう。レースは長いし、何が起こるか分からない。僕らもベストを尽くすよ。

21 ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア) 予選20位
この手のサーキットでは、スパやモンツァのようなロウダウンフォースのコースより苦労すると分かっていたけれど、これ程までとは思わなかった。僕たちはトラクションの不足に悩まされ、正しいバランスを見つけられなかったんだ。エイドリアンと僕は同じ問題を抱えているようだね。僕の最速ラップはとてもクリーンで、もしかしたらまだコンマ数秒くらい縮められたかもしれないけど、それでもQ2まで進出するのは相当難しかっただろう。もっと燃料を積めば僕たちはかなりコンペティティブに走れるけれど、このグリッド位置からだと厳しいよね。ただここのようなサーキットでは何が起こるか分からないから、もし僕らが良いペースで走れてバランスも良ければ、ポイント獲得も可能だ。ストリートサーキットは常にクレイジーだから、まだ諦めないよ。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 予選12位
今日は僕らにとって、悔しい予選だったね。クルマのフィーリングはQ1ではとても良くて、2番手だったので、期待ができそうだった。アンダーステアが少しあったからQ2に向けて小さな変更をしたんだけど、残念なことにこれでブレーキング時のクルマが非常に難しくなってしまった。ターン7の進入で左フロントタイヤをロックして、たくさんのタイムを失ったよ。これでフロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、それ以上タイムを縮めるのが不可能になり、僕の予選は終わったんだ。明日はもちろんベストを尽くすけど、12番手からのスタートでは、レースは厳しくなるだろうね。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 予選5位
今日は僕にとっては波乱に富んだ予選だったけど、10番手からのスタートを前向きにとらえている。起こった全ての出来事を考えれば、なかなか良い結果だと思うんだ。Q2の後、マシンに問題を抱えていた。Q2で縁石に激しく乗り上げた時に、おそらくクルマのフロアを傷めてしまったんだろうね。その後のセッション終盤は、フィーリングがおかしくなってしまった。Q3進出を決めたアタックは素晴らしかった。僕たちはペースに悩まされていたし、ダメージに関係なくプッシュしなければならないことは分かっていた。Q3最後のアタックでは精一杯やったんだけど、残念ながらクルマの底を打ってコントロールを失い、ウォールに激突してしまった。残念だけどクルマは大丈夫なはずだし、明日のレースには期待しているよ。