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国内レース他ニュース

投稿日: 2011.04.28 00:00
更新日: 2018.02.16 02:04

スーパー耐久、中国大会延期を発表。アジア戦は全て断念


 スーパー耐久機構(STO)は28日、今シーズンの第2戦に予定していた中国「広東国際サーキット(GIC)」でのアジアラウンドを2012年に延期すると発表した。

 今年、スーパー耐久は、新たに韓国、オルドス、北京という3戦のアジアラウンドを開催する見込みであったが、3月の東日本大震災後にその影響を考慮して一部カレンダーを修正した。その結果、韓国ラウンドは今季の開催がなくなり、中国でのレースも場所を広東国際サーキットに移し、1戦のみの開催となっていた。

 しかし、シリーズを運営するSTOは、この時期の中国大会開催は大きな輸送リスクを伴うほか、現地の事情を勘案すれば大会の延期が妥当と判断。レースを主催する広東国際サーキットと合意したとして、延期に至った理由を以下のように挙げた。

1、東日本大震災により、福島第一原子力発電所にて発生した放射能漏れ事故により、日本周辺の各国において、日本からの旅客、物資に対する放射能検査が強化されている。

2、特に中国においては、日本からの輸入物資(日本からの農産品に関しては4/8付にて輸入禁止処置)に対する放射能検査が厳しい基準により管理されており、通常の通関をするには輸出時に放射能検査済み証明が必要となっている。

3、以上のような中国側の状況と、福島第一原発事故がいまだ継続中であること、更にかかる放射能事故が起きている日本から中国へ大量の物資と人員が移動入国して、イベントを開催すること自体に対するGIC周辺地域感情の懸念も想定される。

 ただ、STOは年内の開催こそ断念したものの、広東国際サーキットとの話し合いでは1年間の延期としており、2012年の7月7日(土)〜8日(日)の日程で「Super Taikyu China GIC」を開催する意向を示している。