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F1ニュース

投稿日: 2010.10.23 00:00
更新日: 2018.02.15 23:05

タイトル争いの5人を退け、クビカが最速タイムをマーク


 初開催を迎えている韓国GPは初日2回のフリー走行を終えた段階で、複数のドライバーからコースの不具合が指摘され、急遽ホームストレート手前の最終コーナーとターン16の縁石を改修。また、ピットインの際にコース上に留まるマシンとのスピード差が問題視されていたピットロードの侵入ラインはそのまま残されてはいるものの、ドライバーはこれを無視できるかたちで対処することになった。

 決勝レースが行われる日曜日は天候が崩れると予想されているが、午前11時の走行開始時は曇り空。気温19度、路面温度は23度のドライ。ピットレーンがオープンになると各車が続々とガレージを後にし、1周あるいは2周のインスタレーションラップを行っていった。

 午後に予選を控えるなか、セッションが本格的に動き出したのは開始15分が過ぎ。まずはトロロッソのハイミ・アルグエルスアリが1分45秒台のタイムを記録し、その後チームメイトのセバスチャン・ブエミ、ウイリアムズのニコ・ヒュルケンベルグらがトップタイムを上回っていくが、セッション前半はブエミの1分41秒台がタイムシートのトップに刻まれた。

 下位チームのマシンが一旦ピットに戻り始めたセッション折り返し地点からは、ようやくトップチームのマシンが計測ラップを始め、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、マクラーレンのジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトンらが次々にタイムを更新して、上位の争いは早くも1分38秒台へ突入。残り20分を迎えたところで、ハミルトンが1分38秒540をマーク、僚友バトンも続き、マクラーレン勢が1-2態勢を築く。

 その後、マーク・ウエーバー、クビカ、ニコ・ロズベルグの順で2番手タイムが更新され、ハミルトン、ロズベルグ、クビカ、ウエーバー、バトンというオーダーとなり、各ドライバーたちはセッション終盤の走行に備えてコースをいったん後にする。

 セッション終了まで残り10分を切ると、オプションのソフトタイヤに履き替えたマシンが再びタイム計測をスタート。ここで速さを見せたのは、ルノーのクビカで終了間際に1分37秒台をマークすると、ラストアタックでも自己ベストを塗り替え、1分37秒354というタイムでセッションをトップで終える。最後、激しい争いとなった2番手にはハミルトンがつけ、以下にアロンソ、ウエーバー、ロズベルグ、マッサ、バトンが並んだ。

 残るタイトルコンテンダーのひとり、レッドブルのベッテルは16番手。初日10番手の可夢偉は14番手タイム。
 なお、このセッションでは、昨夜改修されたばかりのターン16の縁石に再びトラブルが発生しており、予選までに何らかの対策をとる必要性に迫られている。