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F1ニュース

投稿日: 2011.10.26 00:00
更新日: 2018.02.16 05:39

チャンドック、インドGP出場の夢がかなわず失望


 カルン・チャンドックは、チーム・ロータスが自分を初のインドGPに出場させないという決断を下したことに失望していると認めた。

 今週末に初開催されるインドGPに、インド出身のチャンドックはヤルノ・トゥルーリの代わりに週末を通して参戦するのではないかと予想されていた。しかしチームは、通常どおりレースドライバーふたりを走らせることを決めた。サードドライバーのチャンドックは金曜のフリープラクティス1回目には走行するものとみられる。

「初めてのインドGPのグリッドに並ぶことができなくなり、もちろんがっかりしている」とチャンドック。
「ドライバーにとって一番重要であり感動するのは母国のレースに出ることだということは皆が知っている。僕の場合は特にそうだ」
「僕は今サーキットがある場所に何もなかったころからこのプロジェクトにかかわってきた。今インドは盛り上がっている。僕はこの2日間で28回もインタビューを受けた」

 チーム・ロータスは、現在コンストラクターズ選手権においてHRTとヴァージンを相手に熾烈な10位争いに直面しているため、経験あるレギュラードライバーを走らせることを決めたと説明している。

 チャンドックはチームと長期的な関係を結び、将来はレースに出場するチャンスをつかみたいと語った。彼は今季何度か金曜プラクティスで走行、ドイツGPではトゥルーリの代わりにレースに出場している。

「(チーム代表の)トニー(・フェルナンデス)にとっても辛い決断だったはずだ」とチャンドック。
「僕と彼はいい関係を築いているだけに、彼も辛い気持ちだと思う」
「このチームに加わった主な理由は、彼がいるからであり、長期的な将来を考えるにあたって彼が僕を信頼してくれたからだ。この長期計画が実を結び、いつか彼のためにまたレースができることを願っている」
「チームは今回は経験を選んだけれど、僕はデリーのパドックに堂々と胸を張って向かうことができる。僕はマシンに乗っている時もそうでない時も全力を尽くしたと思っているし、特にこの3カ月、トニーに対して、僕がF1で長期的にやっていけるということを示した」

 チャンドックは初のインドGPが成功すること、彼が出場することを期待してチケットを買ったファンもF1を楽しんでくれることを期待している。
「インドのスポーツにおいて歴史的な週末を迎えるにあたってジェイピーグループをサポートできることをとても誇りに思っている。ファンの中には、僕のホームタウンのチェンナイから、僕が出場することを期待してチケットを買い、デリーまで何千キロも旅して来てくれるファンが何百人もいる。彼らを含むファン全員がブッダ・インターナショナルサーキットで素晴らしい時を過ごしてくれればと思う」

 HRTはインド出身のナレイン・カーティケヤンを、ビタントニオ・リウッツィの代わりに走らせることを決めている。