更新日: 2018.02.16 09:16
トヨタ、8号車のドライバーとしてサラザンを起用
トヨタ・レーシングは26日、6月16日~17日に開催されるル・マン24時間に参戦するトヨタTS030ハイブリッドの8号車のドライバーとして、ステファン・サラザンを起用すると明らかにした。
このル・マン24時間がデビュー戦となるトヨタTS030ハイブリッドは、当初8号車のドライバーとしてスーパーGTでも活躍する石浦宏明が予定されていたが、石浦はシェイクダウン時のテストにおいて背中を痛めたため、ル・マン出場を断念。代役のドライバーが申請されていた。
今回、代役として発表されたサラザンは、昨年までル・マンで総合優勝を争っていたプジョーのファクトリードライバーを務めており、ル・マンの経験は豊富。F1ではプロストGPのサードドライバーを務めていたほか、2002年にはトヨタF1のサードドライバーも務めた経験がある。今季はスターワークスのHPD ARX-03bをドライブしWECにも参戦していた。
「トヨタ・レーシングでル・マン24時間レースに参戦する機会を得られたことは本当に嬉しく、また、誇りに思う。TMGの仲間と仕事をした時のことはよく覚えているので、また戻ってこられて喜んでいるよ」とサラザン。
サラザンはすでにポールリカールでTS030ハイブリッドをドライブしており、「今週はチームとクルマに慣れることに専念したが、強力なサポートもあったし、僕たちはさらに前進したと思う。まったく新しい技術は大変勉強になるし、今季得られるものは多いと信じている」と語っている。
トヨタ・レーシングの木下美明代表は、「ステファン・サラザンのようなスキルと経験のあるドライバーをトヨタ・レーシングの一員に迎えることができ、本当にうれしく思います。彼はル・マン24時間レースの知識も豊富で、2位表彰台を含めコースレコードもつくった実力の持ち主であり、我々の期待に応えてくれるものと信じています」と起用の理由を語っている。
「チームにはサラザンのことを覚えているメンバーも多く、また彼と一緒に働けることを大変楽しみにしています」
これでトヨタTS030ハイブリッド8号車のドライバーはアンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザンというトリオに決定した。