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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.05.26 00:00
更新日: 2018.02.16 09:16

トヨタ、8号車のドライバーとしてサラザンを起用


 トヨタ・レーシングは26日、6月16日~17日に開催されるル・マン24時間に参戦するトヨタTS030ハイブリッドの8号車のドライバーとして、ステファン・サラザンを起用すると明らかにした。

 このル・マン24時間がデビュー戦となるトヨタTS030ハイブリッドは、当初8号車のドライバーとしてスーパーGTでも活躍する石浦宏明が予定されていたが、石浦はシェイクダウン時のテストにおいて背中を痛めたため、ル・マン出場を断念。代役のドライバーが申請されていた。

 今回、代役として発表されたサラザンは、昨年までル・マンで総合優勝を争っていたプジョーのファクトリードライバーを務めており、ル・マンの経験は豊富。F1ではプロストGPのサードドライバーを務めていたほか、2002年にはトヨタF1のサードドライバーも務めた経験がある。今季はスターワークスのHPD ARX-03bをドライブしWECにも参戦していた。

「トヨタ・レーシングでル・マン24時間レースに参戦する機会を得られたことは本当に嬉しく、また、誇りに思う。TMGの仲間と仕事をした時のことはよく覚えているので、また戻ってこられて喜んでいるよ」とサラザン。

 サラザンはすでにポールリカールでTS030ハイブリッドをドライブしており、「今週はチームとクルマに慣れることに専念したが、強力なサポートもあったし、僕たちはさらに前進したと思う。まったく新しい技術は大変勉強になるし、今季得られるものは多いと信じている」と語っている。

 トヨタ・レーシングの木下美明代表は、「ステファン・サラザンのようなスキルと経験のあるドライバーをトヨタ・レーシングの一員に迎えることができ、本当にうれしく思います。彼はル・マン24時間レースの知識も豊富で、2位表彰台を含めコースレコードもつくった実力の持ち主であり、我々の期待に応えてくれるものと信じています」と起用の理由を語っている。

「チームにはサラザンのことを覚えているメンバーも多く、また彼と一緒に働けることを大変楽しみにしています」

 これでトヨタTS030ハイブリッド8号車のドライバーはアンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザンというトリオに決定した。