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F1ニュース

投稿日: 2009.11.04 00:00
更新日: 2018.02.15 16:16

トヨタ、F1撤退を正式発表


 トヨタ自動車は4日、都内で記者会見を行い、豊田章男社長から直接、「2009年限りでF1世界選手権から撤退する」と発表した。

 トヨタの東京本社で行われた記者会見には、会場の会議室に収まりきらないほどの報道陣が詰めかけた。多数のフラッシュが炊かれる中会場に姿を現した豊田社長、そしてTMG会長でもある山科忠専務取締役が出席した。

 冒頭、豊田社長から昨年来の急激な経済情勢の変化の中でも、豊かなクルマ文化の創造に向けてF1への参戦を継続を希望していたが、社内の取締役会での検討の結果、F1撤退を決定したと発表。ファン、ドライバー、関係者に協力への感謝を述べた。

 今回の決定については「苦渋の選択」とし、ファンからの期待に応えきれなかったことを謝罪している。

 トヨタF1チームは2002年開幕戦オーストラリアGPからF1に参戦。それまでWRC世界ラリー選手権で活躍していたトヨタ・チーム・ヨーロッパを母体にトヨタ・モータースポーツGmbHを設立、ル・マン24時間を経ての参戦だった。

 これまで2009年最終戦までの間に139戦に出走、最上位は2位。ポールポジションは3回獲得した。今季もバーレーンGPでフロントロウを独占、悲願の初優勝を目指したが3位表彰台に留まっている。

 また、トヨタは自チームでのF1参戦の一方で子会社の富士スピードウェイでのF1開催も目指し、2007年、08年と富士で開催。その後鈴鹿サーキットとの隔年開催が予定されていたが、7月に2010年の開催を断念している。