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F1ニュース

投稿日: 2009.11.05 00:00
更新日: 2018.02.15 16:19

トヨタF1撤退に国内レーシングドライバーも驚き、悲しみ


 4日発表されたトヨタのF1世界選手権からの撤退だが、日本国内でスーパーGTやフォーミュラ・ニッポンで活躍するドライバーたちも驚きのコメントを自身のブログで記している。

 昨今の経済事情が直接の原因となっている今回のトヨタF1の撤退だが、国内ドライバーも一様に驚きと悲しみのコメントをブログに寄せているのが、オートスポーツwebの『ブログアンテナ』のコーナーにアップされている。

 スーパーGT500クラスでレクサス陣営のエースとして活躍、トヨタF1のドライブ経験もある脇阪寿一は自身のブログ(http://www.js-style.com/blog/)で「驚きのニュースが飛び込んできました。色々噂はされてましたが、本当に発表され驚きました」と驚きのコメント。後輩である小林可夢偉の今後について「残り2戦で活躍したこの人(可夢偉)にはショックでしょう。あの活躍を見れば普通は来期正ドライバーでしょう」と気遣う。「(中略)このご時世、F1を辞めるってことは……。来期スーパーGTは大丈夫!? 大丈夫だとして……。(中略)僕にできるのは最終戦で何としてもタイトルを取る事。それが明日につながると信じて頑張ります」と週末のレースでのタイトル獲得に向けて語っている。

 また、2008年にレクサス陣営に移籍したENEOS SC430の伊藤大輔もブログ(http://www.diamondblog.jp/daisuke-ito/)で「本当にショッキングな出来事でしたね……なんかショックなニュースですね。昨年のホンダに続き今季限りでトヨタもF1撤退。そして来季はブリヂストン……。非常に難しい決断だったと思います。でも個人的にはこれは近い将来に向けての“休息”のような感じもするしそれがどのような形で“復活”するかはわかりませんが、それまではとにかく僕たちが頑張ってSUPER GTを盛り上げたいです」と語る。

 驚きは所属系列メーカーを超え伝わっており、ニッサン系で戦う松田次生(http://tsugio-blog.com/)も「ニュースでトヨタF1撤退の報道を知り驚きました。2012年までのエントリーをしてある事から、何かの間違いかな? と思いましたが、夕方には撤退の会見があり、去年のホンダF1に次いで日本チームが無くなってしまう事が本当にショックでなりません。(中略)そして一番心配なのは、フォーミュラ・ニッポンのトヨタがエンジンサプライヤーとして、来シーズンも参戦出来るのか!? 心配です……そして、タイヤメーカーのブリヂストンも、来年末でF1からの撤退を表明している事から、フォーミュラ・ニッポンのタイヤ供給は大丈夫なのか……こちらも心配です」と憂慮。また、ホンダ系で戦う松浦孝亮(http://ameblo.jp/kosuke55/)も「残念ですね。トヨタ撤退っていうか、来年可夢偉がF1の可能性がまったくなくなったってのが一番寂しい。久しぶりにイケそうな日本人を見たのに、いきなりこのニュースは残念ですね」とコメントを投稿している。

 その他にも新田守男、井口卓人、片岡龍也といったトヨタと関連の深いドライバー、さらに元F1ドライバーの山本左近らもブログを通じて驚きのコメント。一様に「ショックだが自分にできることは走ること」とモータースポーツ文化を盛り上げることを誓っている。