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F1ニュース

投稿日: 2015.03.15 00:00
更新日: 2018.02.17 06:41

ハミルトン完勝、ホンダは11位最下位完走


 2015年F1世界選手権の開幕戦オーストラリアGPは15日、メルボルンにあるアルバートパーク・サーキットで58周の決勝レースが行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインで通算34回目となるトップチェッカーを受けた。

 レース直前、グリッドに向かう周回でマクラーレン・ホンダのケビン・マグヌッセンがエンジントラブル、レッドブルのダニール・クビアトもギヤボックスの問題でいきなりストップするなど、スタート前から波乱の展開となった開幕戦オーストラリアGP。レースも、スタート直後の1コーナーで数台が絡んでロータスがクラッシュ、いきなりのセーフティカー出動に加え、マノー2台の欠場にケガのバルテリ・ボッタスも出走を断念と、17台で幕を開けたレースはさらに15台まで数を減らして仕切り直しとなった。

 4周目にレースが再開されるとポールシッターのハミルトンがチームメイトのニコ・ロズベルグを2.5秒ほど後方において序盤をリード。少し間隔をおいて3番手にウイリアムズのフェリペ・マッサが続き、すぐ後ろからセバスチャン・ベッテルがプレッシャーをかけるものの、オーバーテイクには至らず。そこからさらに間隔をおいて、セーフティカー明けに5番手を奪ったザウバーの新人フェリペ・ナスル、6番手レッドブルのダニエル・リカルドとなり、予選8番手を獲得したトロロッソの新人カルロス・サインツJr.が7番手というオーダーで序盤は推移した。

 レースを先導するハミルトンは、10周目に一旦1.3秒差までその差を縮められるも、それ以降は再びリードを2秒以上に広げて25周目にこのレース唯一のピットイン。ソフトタイヤからミディアムタイヤへスイッチすると、レース後半のスティントもロズベルグとの間隔をコントロールし、トップのまま周回を重ねていった。

 一方、周回ごとにメルセデス2台から離される展開となった3番手のマッサは、後方につけるベッテルをなんとか抑え込んでポジションをキープするが、先に動いたピットストップの攻防でベッテルのペースアップに対応できず、4番手に降格。逆にウイリアムズを逆転したベッテルは、中盤以降マッサとのギャップを徐々に広げにかかり、レース終盤も追いすがるマッサを抑えて表彰台圏内の3番手を守った。

 ただ、フェラーリはもう一台の跳ね馬を駆るキミ・ライコネンがスタート直後の接触で8番手までポジションを落とすと、マッサの後ろ5番手まで挽回した矢先の2度目のピットストップでチームクルーが左リヤタイヤの交換をミス。直後にコース上にストップしてしまった。

 そんな後方をよそにひたすらトップをひた走るハミルトンは最後までチームメイトとの差を守り、58周をトップでチェッカー。見事ポール・トゥ・ウインを達成したハミルトンは、2位ロズベルグとともに1-2フィニッシュを果たした。3位はウイリアムズとの争いを制したベッテルがフェラーリ移籍後の最初のレースで表彰台を獲得。デビューレースで素晴らしい走りをみせたザウバーのナスルがマッサに続く5位に入った。

 注目のマクラーレン・ホンダは、最後尾スタートのジェンソン・バトンがレース中盤までセルジオ・ペレスと激しいバトルを繰り広げるも、レース後半にソフトタイヤでペースアップしたフォース・インディアを抑え切ることができず。その後、相次ぐライバルのリタイアでレース終盤はコース上11台まで減少したものの、結局トップのメルセデスから2周遅れの11位最下位に終わった。