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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2016.02.08 00:00
更新日: 2018.02.17 12:51

バサーストで千代組GT-Rは2位。僅差で連覇ならず


 7日、オーストラリアのマウントパノラマ・サーキットで『バサースト12時間レース』が開催され、ポールポジションからスタートしたシェイン・バン・ギスバーゲン/アルバロ・パレンテ/ジョナソン・ウェッブ組59号車マクラーレン650Sが優勝した。昨年王者の千代勝正/リック・ケリー/フローリアン・シュトラウス組1号車ニッサンGT-RニスモGT-Rは、終盤追い上げをみせたものの、わずか1.2秒届かず2位となり、2連覇は叶わなかった。

 オーストラリアのマウントパノラマで1991年から開催されているバサースト12時間は、近年GT3カーをトップカテゴリーとして争われており、ヨーロッパからもエントリーのある一戦。昨年は、ニスモ・グローバルアスリートチームの千代/ウォルフガング・ライプ/シュトラウス組ニッサンGT-RニスモGT3が残り2周で首位を奪い、ニッサンに劇的な逆転勝利をもたらした。そのニッサンは、今年もニスモ・グローバルアスリートチームとして、カーナンバー1をつけたGT-RニスモGT3でレースに参戦。ドライバーには、千代/シュトラウスのふたりに加え、オーストラリアV8スーパーカーシリーズでチャンピオン獲得経験をもつケリーを起用している。

 6日に行われた予選では、ケリーがアタックを担当。しかし、予想より気温が上がらずグリップの確保に苦戦。昨年のタイムより2秒以上速いタイムを記録したものの13番手と後方に沈んでしまった。

 迎えた決勝レースでは、ケリーがスタートドライバーを担当。5時45分の決勝スタート直後から次々とオーバーテイクをみせトップ集団に加わると、その後はライバルたちと数秒差でポジションを入れ替える激しいバトルを展開した。その後、ステアリングを引き継いだシュトラウスも一時首位に浮上する活躍をみせた。

 レース終盤、再びチェッカーまでのドライブを担当することとなった千代は予選を上回るペースで周回。マシンの片側2輪をダートへ落としながらライバルをオーバーテイクするなど圧巻の走りをみせる。そして、2番手以下に対し40秒のギャップを築いたところで最後のピットイン。給油のみでコースへ復帰したが、59号車マクラーレンに15秒の先行を許し、最後の1時間を迎えた。

 千代は周回を重ねるごとにギャップを削る粘りの走りで、ファイナルラップではマクラーレンのすぐ後方まで迫ったものの、順位を入れ替えることは叶わず。わずか1.276秒差の2位でチェッカーを受けた。3位はガイ・スミス/スティーブン・ケイン/マット・ベル組10号車ベントレー・コンチネンタルGT3が獲得している。