フェラーリ、『乗車待ちリスト』を公開。琢磨、ロッテラー……候補は21人？

　フェラーリはオフィシャルサイト上で、フェリペ・マッサがケガから回復するまでの間、ルカ・バドエルの後任として“ウワサに上がっている”ドライバーを自ら公開した。その“ウワサ”はメディアによるもの、ファンによるもの、そして自ら作り上げられたものであるとしている。その数は21人におよび、佐藤琢磨をはじめ、馴染みの名前が並んでいる。

「スクーデリア・フェラーリ・マールボロにとってベストなシーズンではないにも関わらず、深紅のマシンを駆ることはとても魅力的なようです」とフェラーリ公式ウェブサイト上にニュースが記載されている。

「たくさんのドライバーがメディアによって、ファンによって、また自らの手によってゼッケン3番のマシンのドライバーとして立候補しています。アルファベット順に並べて見てみましょう」

　フェラーリは公式サイト上で、その21人のリストをアルファベット順に並べて公開。その中には現役F1ドライバーはもちろん、その他にも興味深い名前が並んでいる。（カッコ内は今季／これまでの主な成績）

A：
フェルナンド・アロンソ（ルノーF1チーム正ドライバー：F1世界選手権ランキング12位）

B：
ジュール・ビアンキ（F3ユーロシリーズ／イギリスF3参戦：ユーロF3ランキング首位）
ミッコ・ボルトロッティ（F2シリーズ参戦／ランキング6位）
セバスチャン・ブルデー（第9戦ハンガリーGPまでトロロッソからF1参戦）

C：
デイビッド・クルサード（2008年末でF1から引退）

D：
アンソニー・デイビッドソン
（2008年第4戦までスーパーアグリからF1参戦／今季はFIA GT、ル・マン24時間に参戦）

F：
ジャンカルロ・フィジケラ
（フォース・インディアF1チーム正ドライバードライバー：F1世界選手権ランキング14位）
ルカ・フィリッピ（2008年までホンダF1テストドライバー：今季GP2参戦ランキング7位）

G：
マルク・ジェネ（フェラーリテストドライバー）

H：
ニコ・フルケンベルグ（ウイリアムズF1テストドライバー／GP2ランキング首位）

K：
ロバート・クビカ（BMWザウバーF1ドライバー：F1世界選手権ランキング15位）

L：
アンドレ・ロッテラー
（トムスからフォーミュラ・ニッポン参戦：ランキング4位／スーパーGT参戦：ランキング3位）
ビタントニオ・リウッツィ（フォース・インディアテストドライバー）

P：
ネルソン・ピケJr（第9戦ハンガリーGPまでルノーからF1参戦）
ジョルジョ・パンターノ（2008年GP2チャンピオン）

R：
バレンティーノ・ロッシ（MotoGPランキング首位）
ダビデ・リゴン（2009年GP2参戦：ランキング20位／スーパーリーグ・フォーミュラ08年チャンピオン）

S：
佐藤琢磨（2008年第4戦までスーパーアグリからF1参戦）
ブルーノ・セナ（2008年GP2ランキング2位／2009年ル・マン・シリーズ参戦）

T：
ヤルノ・トゥルーリ（トヨタF1正ドライバー：F1世界選手権ランキング8位）

V：
ヨス・フェルスタッペン（2003年までF1参戦／2009年ル・マン24時間参戦）

「我々はこれらのドライバーに高い尊敬の念を持っていることを強調します。そして、ルイス・ハミルトンやジェンソン・バトンのように、言及されなかったドライバーには謝罪します」とフェラーリ公式サイト。この公開したリストがルカ・バドエルの後任候補であるとは必ずしも限らないが、フェラーリ自らがこうしてリストを公開するのは異例とも言えるだろう。

　ニュースでは最後に、「いつもフレッシュなアイデアを盛り込むように考えています」と最後に付け加えている。