更新日: 2018.02.17 13:10
ホンダ中村聡インタビュー「走り出すまで緊張した」
2016年、最初のバルセロナ合同テストがスタート。テスト後半はトラブルにより走行する事ができなかったが、昨年と比べポジティブなスタートを切ることができたマクラーレン・ホンダ。今回、現場エンジニアたちを統率しているホンダの中村聡チーフエンジニアに、今後のプランや今季の目標についてインタビューを行った。
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――新車が完成したのは、いつですか。
中村聡チーフエンジニア「新車は2週間ぐらい前にファクトリーで組み上げて、ファイヤーアップ(点火)も済ませていました。そのあと、まだ直したい部分がパワーユニット側だけでなく車体側でも見つかったので、いったんパワーユニットを切り離しました。やっぱり、少しでも改善できる点があれば、時間が許す限りアップデートしていきたいですからね」
――今年は2年目ですが、どんな心境でシーズンを迎えましたか。
中村「2年目とはいえ、昨年からパワーユニットの仕様をいろいろと変えてきたので、走り出すまでは緊張しました」
――初日からトラブルに見舞われました。
中村「初日の午前中に出たトラブルは、吸気系周辺のある部分に抱えていたメカニカルな問題があって、すでに対策は打っているのですが、その部品が最初のテストまでに間に合わなかったので、問題があることを把握しつつ、テストを始めるしかなかった。対策した部品は、2回目のテストに届く予定です。とはいえ、最初のテストで走らせているこのパワーユニットが、今年の仕様です。今回トラブルが出たように信頼性の部分にまだ改善しなければならない余地があり、パフォーマンス的にもやり残したところがあるので、2回目のテストでそれらをアップデートしたパッケージを走らせて最終確認をして、開幕戦に臨むというのが現時点でのプランです」