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F1ニュース

投稿日: 2015.08.22 00:00
更新日: 2018.02.17 09:49

ホンダ密着:最難関を前に、進まないプログラム


 F1ベルギーGPの舞台、スパ・フランコルシャンは1周7km以上ある19戦のうちで最長のサーキット。パワーユニットのエネルギーマネージメントも難しくなる。

「ハンガロリンクはエネルギーがあまってしまうほどで、エネルギーのデプロイメント(配分)に悩む必要はなかったが、スパはどう計算しても絶対に足りなくなる。それはホンダだけでなく、どこも同じでしょう」とホンダの新井総責任者は説明する。

 スパは1周あたり約70秒の全開区間がある。1周あたり使用できる運動回生エネルギーは4MJで、時間に換算すると約34秒間しかない。もちろん回生エネルギーにはブレーキ時に回収する運動エネルギーだけでなく、ターボを利用した熱回生エネルギーもあるが、それでも圧倒的に多い全開区間の前ではエネルギーが足りないことに変わりない。したがって、どこでエネルギーを使用するのが効果的か探ることが、どのサーキットよりも重要となる。ホンダは金曜日のフリー走行でそれを試したかったが、満足な成果をあげることはできなかった。