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投稿日: 2015.08.31 00:00
更新日: 2018.02.17 10:02

ポルシェカレラカップジャパン第9戦 決勝


プレスインフォメーション
2015年8月30日

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015
第9戦 決勝レース レポート

天候:くもり 路面:ドライ/ウェット 気温:26度 路面:28度(スタート時)
 ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第9戦決勝が8月30日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で開催された。この日の鈴鹿は前日から早朝にかけての雨で路面は濡れていたが、PCCJの前のレース終了時には走行ライン上がやや乾き始めてきているところもあるという状況。まもなくコースインという時点では雨は落ちていないが、いつ降り出してもおかしくない雲行き。それゆえ、各チームとドライバーは、グリップの高いスリックタイヤを履いてスタートするか、レインタイヤでスタートするかの選択に悩まされたが、両クラスとも上位陣は最終的にスリックを選択した。

 スターティンググリッドは、ポールポジションが#15元嶋佑弥、2番手#12久保凛太郎、以下は#78近藤翼、#19永井宏明、ジェントルマンクラスの#24剛覇矢人、同#9武井真司というオーダー。各ドライバーともフォーメーションラップで普段よりも注意深く路面コンディションを確認しながらグリッドに向かったが、隊列の先頭を走っていた元嶋がピットに戻り、マシンを降りてしまう。原因はマシントラブルのようだが、いずれにしてもこれでリタイヤとなり、開幕からの連勝は8で止まった。

 PPは空席のまま、シグナルがブラックアウトしてレース(10周)が正式にスタート。久保と近藤はほぼ同じ反応と加速を見せ、1コーナーに並んで進入していくが、2コーナーでは久保が先行。その後のペースでも久保が勝り、周回を重ねるごとにリードを拡大していく。「元嶋選手がピットに向かったのは見えました。ウェット路面は嫌いではないですし、10周をしっかり走れば、いけると思っていました」という久保は安定した走りでファステストラップもマーク。近藤に約22秒の差をつけて、今季初優勝を決めた。一方の近藤はマシンにトラブルの淡い前兆を感じたことでリスクを抑えた走りに変更。2番手キープのままゴールとなった。「最初はプッシュしたのですが、久保選手を追っていける態勢には持ち込めなかったので、大事にいきました」(近藤)。3位は永井。今季初の表彰台を地元ラウンドで獲得した。「序盤のウェットでの走りで若い選手から置いていかれたので、次の鈴鹿までにしっかり準備して、ドライで攻めたいですね」。

 ジェントルマンクラスも波乱の展開。クラス1番グリッドの剛が1周目の1コーナー進入で#7星野敏と接触し、タイロッドを破損。ピットにマシンを戻して、そのままリタイヤとなる。また、クラス3番グリッドの#2田島剛は「ホイールスピンしてしまった」ことで出遅れ、数台に先行を許した。これにより、クラス4番グリッドの#37久保田克昭がトップに立ったが、すぐ後ろには武井が迫る。2人の神経戦は終盤まで続いたが、2台の間隔がより縮まって迎えた9周目の逆バンクで武井がコースオフ。マシンにダメージを受けて、リタイヤとなってしまう。「武井選手の気配は感じていました。ただ、逆バンクの進入で武井選手が僕のイン側に入っていたことに気付かず、武井選手のラインを残していなかった」(久保田)ことで、武井が接触を回避するためにラインを外れ、コースオフという状況のようだ。「あまり積極的には仕掛けようとはせず、前がミスした時に抜こうと考えていましたが、今回の状況を考えれば、もう少し慎重にいっても良かったかもしれません」(武井)。

 レースはその後、久保田がトップをキープし、田島が後方から2番手まで追い上げてきたところでチェッカー。3位には#25内山清士が入った。「9周目以外のところでは、スタートも決まりましたし、ポジションも上げていけましたので、良かったと思います。次の鈴鹿は2分8秒0台に入れたい」と今季2勝目の久保田。3戦連続の表彰台となった内山は「今回は慎重にいきましたが、次は攻める」とさらなる高みを狙う。

 第9戦を終え、今季のPCCJのレースイベントはF1日本グランプリと同時開催の鈴鹿ラウンドを残すのみとなった。ランキングトップの元嶋と武井がポイントを取りこぼしたことで、チャンピオン争いは大混戦。特に初優勝の久保は「今回勝てたことで、鈴鹿での走りや相性にいいイメージができた。マシンの遅いところも分かりましたし、次も勝ちにいく」と自信を深めていることも、元嶋にとっては脅威のはず。両クラスとも勢力図がリセットされたPCCJ 2015シリーズ。日本GPという華やかな舞台でどのような決着を迎えるのか。


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