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F1ニュース

投稿日: 2012.11.14 00:00
更新日: 2018.02.16 12:44

メルセデス「ダブルDRSにはマイナス要素もあった」


 メルセデスのチームボス、ロス・ブラウンは、ダブルDRSの採用によって他の開発に遅れが生じたと述べた。

 ダブルDRSのパイオニアであるメルセデスは、今シーズンの序盤は強さを見せ、第3戦中国GPでは優勝も飾った。しかしメルセデスはシーズン後半は失速し、この4戦はノーポイントに終わっている。

 ブラウンは、ダブルDRSによってフロントウイングに手を加えられる余地が限定されたと認めている。いくつかのチームはフレキシブルウイングの規定内で限界まで攻めようとしている。

「我々のDRSシステムでは、ウイングをストールさせる。システムを使用する際にストールするウイングが必要であり、それによって使える形状が制限される」とブラウンはAutosprintに対してコメントした。
「我々が至った結論のひとつは、ダブルDRSは有効なコンセプトではあるが、それによって他の分野の開発に遅れが生じたということだ」
「最近はフロントウイングまわりに、さまざまな、いわゆる“狡猾な”テクノロジーが採用されている。だが我々にはこのシステムがあり、このコンセプトに沿ってウイングがデザインされた」
「他のフィロソフィーの持つポテンシャルが明らかになった時、我々は一歩後退することになった。いずれにしても来年のマシンにはダブルDRSは使えない。規則で禁じられるからね。そのため代わりのソリューションの評価を行っている」