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F1ニュース

投稿日: 2009.05.19 00:00
更新日: 2018.02.15 13:16

モズレー、フェラーリの脅しに屈せず、バジェットキャップ制に固執


 バジェットキャップの来季F1への導入についてチーム側から反発が出ている中、FIA会長マックス・モズレーは、チームの予算を制限するという自らの案に強いこだわりを見せている。

 先週モズレーとチーム側は会合を持ち、モズレーは、4,000万ポンドのバジェットキャップに同意したチームは技術上の自由度が拡大するというルールの二重構造については廃止することに同意したと見られているものの、モナコGPの休息日である今週金曜までに有効な代替案を出すよう、チーム側に求めたという。
 イギリスのガーディアン紙によると、チームはモナコで、エンジンコスト、風洞などテクノロジーの使用のさらなる削減といった代替案について話し合いを行うという。

 フェラーリが、FIAによるバジェットキャップ制導入を阻むために訴訟を計画していることが明らかになったことで、モズレーは逆に自分の案を推し進める意思を強くしてしまったように思われる。自分が提案する規則は新たなチームの参入を促進しており、フェラーリはエントリーしなければ居場所をなくすだろうと、モズレーは述べている。
「このままでいけば、皆と同じベースでレースをするのかどうかを、彼らは決断することになるだろう」。ヒースローでの会合の後、モズレーはこう発言したと報じられている。
「ここにとどまってより多額の予算を使うというのは、フェアではない。彼ら自身の利益にもならないだろう」
「新チームの参入があると我々は確信している。真剣に申請を行うチームが6つか7つはあるだろう。音楽が止まったときに、(現在参戦している)ひとつのチームが外れていれば、彼らはシートを失う。小さなチームのひとつを買収する他なくなるだろうね」

 さらにモズレーは、5月29日の締め切り日を過ぎてからエントリーした場合、追加で“レイト・エントリー料”を徴収することになるとも語っている。


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