モンツァではバドエルに代わってボルトロッティがフェラーリをドライブ？

　フェリペ・マッサが復帰するまで彼のシートは自分のものであると述べているルカ・バドエルは、確かに今週末のベルギーGPには出場するものの、それが最後のグランプリになるかもしれない。FIA F2選手権のドライバー、ミッコ・ボルトロッティが次のモンツァでバドエルと交代するのではとのウワサが浮上している。

　バドエルは10年ぶりの復帰初戦で苦戦、徐々にペースを取り戻していったものの、最終的には最速ドライバーから2秒差、チームメイトのキミ・ライコネンから1.4秒差のタイムにとどまった。ベルギーGPのスパ－フランコルシャンは、バレンシアと違い、バドエルにとって経験あるサーキットであり、彼の出場をチームも認めている。しかしティフォシからはドライバー交代を求める声が出ており、その後のフェラーリのホームグランプリであるイタリアGPのシートは安泰とはいえない。

　候補として浮上したのは、F2で優勝経験があり、フェラーリでF1テストを行ったこともあるボルトロッティだ。昨年、イタリアF3選手権を制した褒賞としてフェラーリをテストしたボルトロッティは、フィオラノのテストコースで非公式ながら59.111のラップレコードをマークし、ルカ・ディ・モンテゼモロを感心させた。このタイムは、同じ日にテストに参加したF3のライバルたちより1秒以上も速く、シーズン中にライコネン、バドエル、マルク・ジェネがマークしたタイムより速かった。

　19歳のボルトロッティは2009年、F2に参戦、わずか3戦目のブルノで初優勝を挙げ、現在ランキング6位に位置している。
　ボルトロッティ自身は、今回のウワサを否定し、自分は現在のF2選手権に集中していると述べている。
「僕に言えるのは、自分は今F2でレースをしており、この選手権のこと以外は何も考えていないということだけだ」とボルトロッティ。
「6位より上に浮上したいので、努力し、100パーセント集中したい。もっと上にいけるだけの時間はまだある。できるだけいい成績を出すことができれば、ランキングを上げることができるんじゃないかな」
「フェラーリのシートについては、イタリアではいろいろなウワサが流れている。ルカはマシンのフィーリングをつかむためにもうちょっと時間が必要だと思う。彼が前回レースに出て以来、あらゆることが変わってしまったからね。でも彼はスパではもっと速くなると思うよ。マシンに速さがあるわけだから。僕の方は、F2に集中している。あのチームとのウワサが出るなんて嬉しいことだけど、僕の気持ちは、F2の残り3戦でいい仕事をすることに集中している。それが済んだら、将来について考え始めることにするよ」