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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.06.02 00:00
更新日: 2018.02.17 00:22

ル・マンテストデー詳報:トヨタがトップ2を独占


 ル・マン24時間は1日、14日~15日の本戦を前にテストデーを迎え、アンソニー・デイビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ組の8号車トヨタTS040ハイブリッドが一日を通してのトップタイムをマークした。2番手には7号車TS040ハイブリッドが続き、トヨタ勢がトップ2を占める形でテストを終えている。

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 曇り空に覆われた5月31日の夕方から天候が回復し、ようやく晴れ間が戻ってきたル・マン。1日には、午前・午後の8時間に渡って、テストデーのセッションが行われた。この日は終日、晴れ。夕方近くになって空には再び雲が広がったが、各チームともに、本番のレースに向け、ドライコンディションの中で作業を進めることができた。

 午前9時より、気温16度、路面温度19度というコンディションの中で始まった1回目のセッションは、次第に気温・路面温度ともに上昇。チェッカーが振られた午後1時の段階では、気温が20度、路面温度は31度となった。

 最初のセッションで、まだスリッピーな路面ながら序盤から好タイムをマークしたのが、スパに引き続きル・マンでも空力テストを続行するとしていたトヨタ勢。中でも7号車に最初に乗り込んだ中嶋一貴は、次々にタイムを伸ばしていった。

 一方、他の陣営も、クルマのバランス取りやセットアップのための作業をこなすと同時に、タイヤテストも実施。路面コンディションが良くなってくると、次第にタイムアップしていく状況となった。そして、4時間のセッションが折り返したあたりで、それまでのトップタイムを書き換えたのが、8号車トヨタのデイビッドソン。デイビッドソンは、3分25秒902というタイムをマークしてくる。今年、ル・マンは一部コースが改修。特に最終シケインの角度がきつくなり、ショートカット不可能な高い縁石が作られたため、ラップタイムは昨年より落ちる方向だろうと言われていたが、早くも昨年アウディがマークしたPPタイム、3分22秒346まで3秒あまりに迫る。

 ちなみに、昨年のトヨタの予選ベストタイムは8号車TS030ハイブリッドがマークした3分26秒654。つまり、この時点でトヨタは去年以上のパフォーマンスを見せた格好だ。