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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.06.11 00:00
更新日: 2018.02.16 02:55

ル・マン24時間スタート! アウディ3号車がリタイア


 第79回ル・マン24時間耐久レースは11日の現地時間午後3時、スタートが切られ長いレースの火ぶたが切られた。アウディ勢がレースをリードしているが、開始から1時間足らずというところで、3号車アウディR18 TDIが大クラッシュ。セーフティカーが導入される展開に。早くもアウディ勢の一角が崩れることとなった。

 多くのスタンドで埋まったサルテ・サーキット。雲があるものの、晴天で今年のル・マンのスタートが切られた。スタートはやや混雑した状態で切られたが、ポールの2号車アウディがリードを広げ、1号車アウディ、8号車プジョー、3号車アウディ、9号車プジョー、7号車プジョーと“2強”がオープニングラップから一気にリードを広げていく。3号車アウディは開始から22分というところで8号車プジョーをパス。序盤はアウディのトップ3独占という展開となった。

 ガソリン勢、そして旧式ディーゼルのチーム・オレカ・マットムートの10号車プジョー908 HDi FAPは序盤から2強に大きく離される展開となるが、さらに厳しい展開になったのは今回2台のAMR-Oneを持ち込んだアストンマーチン・レーシング。開始から10分と経たないうちに009号車が第1シケインで、007号車がユノディエールでストップしてしまう。

 LMP1の上位陣で、まず最初に動いてきたのは2番手につけていた1号車アウディ。同時に3番手の3号車もピットに向かい、給油作業を済ませる。その翌周には2号車アウディ、8号車プジョーもピットに向かい、ディーゼル勢は早めのピットを強いられるものの、コースに戻ればガソリン車をなおも後ろに置く展開。1回目のピットの間に1号車がトップに浮上する。

 そのままの展開で1時間が経過しようかという開始52分、3号車アウディがダンロップブリッジを過ぎたあたりで周回遅れの58号車フェラーリと接触。グラベルを横向きに飛んだ3号車アウディR18 TDIは激しくバリアにたたきつけられ、破片がカメラマンやオフィシャルに降り注いでしまう。

 マシンは裏返しに停止したが、ドライブしていたアラン・マクニッシュはマシンから無事降り、心配されたアウディのピットは拍手に包まれた。しかしこれでセーフティカーが導入され、隊列は整頓されることに。現在1号車アウディ、2号車アウディ、8号車プジョー、7号車プジョー、9号車プジョー、10号車オレカ・プジョーという順位となっている。

 LMP2クラスは、26号車シグナテック・ニッサンがレースをリード。オレカ、グリーブスと続き、序盤はニッサンエンジン搭載車がワン・ツー・スリー。ストラッカ・レーシングのHPD ARX-01dが4番手に続いた。しかし、この中でトップの26号車シグナテックが開始34分で左リヤタイヤがパンクしスローダウン。遅れをとってしまうことに。現在はオレカ・ニッサン48号車がレースをリードしている。

 一方、激戦区のGTEクラスは序盤からAFコルセのフェラーリ458 GTE、コルベットZ06R、BMW M3 GTの激しいバトルが展開される。しかし、BMW勢はピット時にアウディ3号車のクラッシュが発生し、ピット出口がクローズされてしまうことに。現在コルベット74号車、次いで73号車コルベットという順位となっている。


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