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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.06.14 00:00
更新日: 2018.02.17 08:39

ル・マン24時間:4時間経過し上位争いは僅差続く


 第83回ル・マン24時間耐久レースはスタートから4時間が経過した。依然としてポルシェ、アウディの2ワークスによる僅差の首位争いが展開されており、上位は目が離せない戦いとなっている。

 開始1時間後に発生した92号車ポルシェの炎上によるセーフティカーが解除された後、ル・マン24時間の総合首位争いはふたたびポルシェ、アウディによる苛烈なバトルが展開される。その中で、爆発的なダッシュをみせたのは7号車アウディをドライブするアンドレ・ロッテラー。ラップダウンのマシンを上手に使いながら17号車、18号車という2台のポルシェをかわし、レースを優勢に進めはじめた。

 各陣営とも大きなトラブルなくスティントをこなしていくが、多くの陣営が3スティントでタイヤ交換を実施。7号車アウディが4スティントめにいくかに思われたが、ロッテラーは早めにピットに戻りタイヤを交換。ここでブノワ・トレルイエに交代している。

 僅差のまま上位陣の争いは続いていったが、17時51分、アウディ勢の一角にアクシデントが起きる。ル・マンではSC出動を減らす代わりに『スローゾーン』という60km/h制限の区間が設定されているが、インディアナポリス手前でGTEクラスの車両がスローゾーンのため急減速していたところで、ロイック・デュバルがドライブしていた8号車アウディが減速した前走車を避けきれず、スピンを喫しガードレールにヒット。フロントを激しく壊してしまう。

 しかし、自走でピットに戻った8号車は、かなり大きな破損だったにも関わらず、クラッシュ発生から5分ほどで修理を終えピットアウト。同時にコース上にはガードレールの補修のためにSCが出動したため、8号車はダメージを最小限に抑えたと言える。その後8号車はラップダウンを奪還するほどのハイペースで追い上げを図っている。