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スーパーGTニュース

投稿日: 2011.09.12 00:00
更新日: 2018.02.16 04:42

伊藤「急激にペースが落ちてしまった」


LEXUS TEAM LeMans ENEOS
SUPER GT RACE REPORT
Round2-FUJI
1LAP=4.563km(Race:66LAPS) 300kmRACE
DRIVER:伊藤大輔/大嶋和也

予選3番手から、決勝は厳しい戦いの中10位。貴重な1ポイント獲得。

 第6戦の舞台は、富士スピードウェイ(静岡県)。昨年台風のために中止になった一戦だが、今年は無事開催された。シリーズは終盤戦に差し掛かろうというところだが、今戦のENEOS SUSTINA SC430の搭載ウェイトは54kg。 ランキング首位のマシンがとうとう100kgのウェイトを搭載したので、重量差も生かしながら、LEXUS勢のホームコースであるここ富士で、何としても表彰台を獲得すべく、この一戦に挑んだ。

 9月10日(土)、天候は晴れ。午前中の公式練習を経て、公式予選1回目は13:00にスタート。9月ながら、開始時の気温34℃、路面温度43℃と真夏日となった。まずは13:25までの25分間、300クラスとの混走が行われ、LEXUS TEAM LeMans ENEOSは、まず伊藤がコースイン。伊藤は基準タイムをクリアすると、大嶋に交代。ここで1'35.707で5番手となったところで、いったん10分間の300クラス専有時間帯を挟み、いよいよ13:35~13:45の10分間で、500クラス専有のタイムアタックが開始。大嶋はタイミングを見てコースインすると、ここで1'35.004で5番手。上位10台が出場できるスーパーラップへの進出を決め、このセッションを終えた。
 500クラスのスーパーラップは、15:20にスタート。1回目の順位の逆順で出走するため、アタックドライバーの大嶋は6番目にコースイン。1'34.688を叩き出したが、わずかにポールポジションに手が届かず、3番手グリッドに決定した。

 9月11日(日)、早朝は晴れていたが、8:20からのフリー走行開始前になって雨が降り始めたため、フリー走行にはWET宣言が出された。路面は一気にウェットに転じ、各車ウェットタイヤでコースイン。決勝の天候が雨であることも見越して、このセッションはウェットタイヤをスクラブするために費やされて終了した。

 朝の雨はすっかり上がり、蒸し暑い曇り空のもと、14:00にフォーメーションラップがスタート。スタートドライバーの大嶋は、1周の隊列走行を終えると、ポジションキープのまま1コーナーへ。そこから16周目まで3番手を維持していた大嶋だったが、7周目あたりからラップタイムが落ち始め、17周で1台、20周でさらに1台、21周で2台と、立て続けに後車に先行されてしまう。そのため30周を過ぎてから行う予定だったピットインを急遽予定変更し、22周を終えたところでピットイン。伊藤に交代し、タイヤ交換、給油を済ませると再びコースへ。13番手でコースに戻った伊藤は、他車のピットインによってポジションを戻すだけでなく、27周で1台、31周の300Rで1台、33周のストレートで1台とそれぞれ見事なオーバーテイクを見せ、順調に7番手までポジションを回復。さらに46周で前車をかわすと6番手に。しかしこの後、伊藤は1分37秒台で走っていたそれまでのペースから、41秒台まで一気にペースダウンを強いられ、49周で2台に先行されて8番手、52周でさらに2台の先行を許すと、10位でチェッカーを受けた。 今レースでは、貴重な1ポイントを獲得することとなった。

⇒黒澤琢弥 監督のコメント:
「今回は練習走行、予選とクルマは順調に仕上がってました。スーパーラップでは、ドライバーもミスなく頑張ってくれて、ポールこそ逃したものの僅差の予選3番手。重量的なことを考えても、十分にいい予選だったと思います。 決勝日には、朝のフリー走行で雨に降られ、ドライのセットはスタート前の8分間のウォームアップで何とか確認をしました。レースがスタートして序盤はポジションキープ、タイム的にはセクター2~3の区間で、コンマ1~2秒前車に遅れを取っているなという展開でした。大嶋のスティントは、予定では30周以上を予定していたのですが、タイヤの磨耗が思ったより激しかったので、予定より早く大輔に変えることにしました。しかし大輔も後半リアタイヤがやはり辛くなってしまって…。今回は勝ちに来た一戦だったので、結果10位っていうのは不本意ですが、LEXUS勢でも優勝した38号車以外は決勝でのタイムの落ち込みが激しかったので、解明して次回につなげたいと思います。今日獲得した1ポイントは、今年の最後に必ず効いてくると思っています。次戦また頑張ります。」

⇒伊藤大輔のコメント:
「残念な結果に終わってしまいました。予選も、レースも途中までは良い流れで来ていたように思いますが、僕のスティントでも途中から急激にペースが落ちてしまい、順位も落としてしまう形になって、非常に悔しいです。残り2戦、タイトル争いに関してはとても厳しい状況になってしまいましたが、諦めずに次戦も頑張ります。」

⇒大嶋和也のコメント:
「予選に関しては、流れも良くて、セットアップも良い方向に行ってて、3番手を取ることができました。日曜のフリー走行では、ロングランも調子良くて、感触ではかなりいいところに行けるかなと思って決勝を迎えました。序盤はポジションもキープできてたんですけど、突然タイヤがグリップしなくなってしまって、そこからはもうどうしようもなかったので、悔しいですね。クルマのバランス的にはいつも通りの決勝に適したバランスだったと思うんですけど…悔しいです。残り2戦、次はウェイトも軽くなるし、もうとにかく攻めて行くしかないんで、頑張ります。」


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