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F1ニュース

投稿日: 2014.11.21 00:00
更新日: 2018.02.17 04:25

可夢偉「最後になっても後悔しないレースを」


 日本時間で今週月曜の午前中、突如アブダビGPへの参戦が発表された小林可夢偉。ヤス・マリーナ・サーキットには木曜から元気な姿を見せた。

 出走が本人に伝えられたのも日本時間の月曜朝だったと可夢偉は言う。

「もてぎのスーパーGTから帰ってきて、次の日の朝起きたら『チームは走るみたいだけど、走る?』と聞かれたので、『走る』と即決で返事しました。『お金は払わなくていいの?』と、すぐに尋ねましたけどね。払わなくて良いと聞いて安心しました」

 しかしロシアGPで、可夢偉は「チームメイトと同等かそれ以上の体制じゃないと、もう走らない」と言っていたとも伝えられている。確かに、今回のマシンのパッケージ自体はロシアGPでマーカス・エリクソンが乗っていたものと同等だが、チームのスタッフ体制は縮小されている。いつものレースエンジニアは不在(彼の場合はチームの財政問題とは別に、自身の子供が生まれるためレース帯同を辞退したという)で、ファクトリーにもシミュレーションのスタッフはいない。つまり、体制的には、これまで以上に悪いとも言える。

 そんな状況にも関わらず、可夢偉はなぜ出走を決意したのか?

「色々な状況を考えると、来年F1でレースするのは難しいと思います。来年レースできないということは、もしかしたらこれが僕にとって最後のF1のレースになるかもしれない。ならば、最後に思う存分レースをしておくべきかなと思ったわけです」