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F1ニュース

投稿日: 2015.02.02 00:00
更新日: 2018.02.17 05:44

密着マクラーレン・ホンダ:6周で感じた潜在能力


 2月1日(日)へレステスト初日は快晴。「マクラーレン・ホンダ」と呼ばれるニューマシンが1992年以来、23年ぶりに走る日でもある。しかし、本当に走れるのか。昨年11月のアブダビテストでは、暫定車両とはいえ、2日間でわずか5周しかできなかった。さらに言えば1年前のへレスでは「先輩連中」のルノーやフェラーリ、そしてメルセデスさえも初日は散々だった。当時マクラーレンはマシンを動かすことすらできなかったのだ。1年遅れで参入したホンダが二の舞を演じるのは当然とすら思えた。

 午前9時。セッション開始とともに王者メルセデスとフェラーリが、ほぼ同時にコースに飛び出して行く。続いてレッドブル、ザウバー、トロロッソ。少し遅れてウイリアムズ。マクラーレンのガレージのシャッターは固く閉ざされたままである。それでも最初は20人ほどの報道陣が寒風の中じっと初走行を待っていた。しかし15分、20分と経ち、エンジンのかかる音すら聞こえず、その数は少しずつ減っていく。そして「アロンソは、まだホスピタリティでのんびりしてるぞ」という情報がトドメとなり、ほぼ誰もいなくなった。

 9時49分。ついにシャッターが上がった。9分後にはエンジンがかけられた。正面を覆うパーティションの隙間から覗くと、まだカウルは付いていない。しかし、後ろにズラリと居並ぶスタッフは意外にリラックスした表情だ。その後、計3回エンジン始動し、10時32分にタイヤ装着。その10分後に、アロンソがステアリングを握るMP4-30がコースへと出ていった。