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スーパーGTニュース

投稿日: 2016.02.04 00:00
更新日: 2018.02.17 12:48

寿一、“どん底”経験がGT500引退決断のきっかけ


 4日に行われたトヨタの2016年モータースポーツ活動発表会で電撃的に行われた脇阪寿一のGT500ドライバー引退宣言。この決断に至った経緯を寿一に直撃した。なお、ドライバー完全引退については否定し、スーパー耐久や86/BRZ Raceに参戦する。

 昨年はWedsSport ADVAN RC Fをドライブしていた寿一だが、今回発表された2016年レクサス陣営のGT500ドライバーラインアップにその名前は記載されていなかった。そして、発表会も終盤に差し掛かったところで登壇した寿一は「スーパーGT500クラスから退く決意」を自ら口にした。

 今回の決断の発端は昨年第3戦タイだと寿一。「タイでどん底を迎えました。レースを終えた後は闇でしたね。サーキット出るまで『GT300クラスも含めて僕より遅いやつなんていない』というくらいの気持ちでいました」と当時の心境を語った。

「そこに、たまたま(スポーツ番組の)ジャンクスポーツが取材に来ていて、彼らが僕をおっさんレーサーと面白おかしく表現しながらも、応援してくれるような映像を作ってくれました。それを見たドライバーやレース関係者、ほかのスポーツアスリートといった仲間たちが次々とアドバイスをしてくれました」

「なかでも土屋武士選手はシートポジションについてアドバイスしてくれて、それでクルマの挙動を感じることができるようになりました。しかし、そこから今度攻めていくには、メンタル面の回復など時間がかかります。その時差を感じながら取り組み、最終戦(もてぎ)では周回遅れでしたがファステストラップを取ることができました」