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F1ニュース

投稿日: 2016.03.16 00:00
更新日: 2018.02.17 13:32

小松コラム/予選システムの変更、本音は「やめてほしい!」


 新生ハースF1チームに移籍し、チーフエンジニアとしてチームのレース部門を統括する小松礼雄氏。2回の開幕前テストではトラブルが発生しながらも問題を解決しながら無事テスト終了することができた。

 今回、合同テストを終えての感想と現時点のドライバーふたりに対する小松氏の評価。また新チームのチーフエンジニアとして開幕戦ではどんな目標設定を定めているのか……。F1速報サイトでしか読めない、小松氏の完全オリジナルコラム第2回をお届けします。

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間に合ったが課題も多かったハース
小松エンジニア的、2016年F1の楽しみ方

 ひとまずですが、無事にクルマを組み立てることができて、2回の開幕前テストを終えることができました。感想としましては、全体として見たらまあまあ。ひどくもなければ、すごく良くもないという感じです。僕が設定していた目標には達していませんが、新チームであることや、イタリアでクルマを組み立てなければいけなかったことなどを考慮すれば、まずは予定どおりフィルミングデーから走行できたのは良かったと思います。

 最悪の場合、フィルミングデーでのシェイクダウンができなかったり、1回目のテストで走れないという状況も考えていたので、そういう意味では最初から走れたことはすごく良かったです。しかし、予想はしていましたが信頼性の問題が多く出てしまったのが痛かったです。

 2回目のテストではシステム系の問題がひとつ、ふたつあり、特に2日目は1周しかできませんでした。3日目は距離こそある程度稼げたものの、また別の問題でパフォーマンスは良くありませんでした。ある意味ではテストで出てくれて良かったし、それを4日目には解決できたことも、チームにとっては自信になりました。


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