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国内レース他ニュース

投稿日: 2010.10.26 00:00
更新日: 2018.02.15 23:10

新シリーズJTCC、2012年からの開催を正式発表


 26日、都内でコンコルド・マネージメント社は記者会見を発表し、2012年からS2000規定を使用した新ツーリングカーレース『JTCC』を行うと発表した。2012年は国内で5戦、中国で1戦の全6戦を開催する予定だという。

 都内で行われた今回の発表会には、コンコルド・マネージメント社の水野雅男代表、FIAツーリングカー・コミッションのジョナサン・アシュマン会長、WTCC世界ツーリングカー選手権のマルチェロ・ロッティ代表、CTCC中国ツーリングカー選手権の夏青董事長、また新JTCCのイベントアドバイザーを務める石森プロの本郷武一副社長、アサツーディ・ケイの清水與二社長が出席した。

 かつて日本では、スーパーツーリング規定を使った旧JTCC(全日本ツーリングカー選手権)が行われていたが、費用高騰により1998年に消滅。その旧JTCCでも代表を務めていた水野代表は「今、日本のモータースポーツを閉塞感が覆っている中で、再度JTCCを立ち上げることになったのは、『どんな時でも新商品開発を行っていかなければいけない』という理念の下、今後の10年、20年を見ていかなければいけないと思った」と立ち上げの理由を語った。

 この新JTCCは、コンコルド・マネージメント社と広告代理店のアサツーディ・ケイがシリーズを運営。WTCCをプロモートするKSO、そして中国ツーリングカー選手権、FIAと協力関係を結ぶという。規定はFIAが進めるS2000規定を使用し、WTCCなど世界各国のツーリングカーレースと規定を同じにすることで、世界基準のレースを開催する予定だという。

 シリーズは2012年のスタートを予定しており、初年度の開催予定コースは6カ所。現在富士スピードウェイ、スポーツランドSUGO、岡山国際サーキット、オートポリス、他国内1カ所、マカオという全6戦を予定している。将来的には市場を考慮し、CTCCとの協力のもとアジア選手権の構築もにらんでいるようだ。

 また、旧JTCC時代の反省を踏まえ、石森プロとの協力により、サーキット全体で家族が楽しめるようなさまざまなイベントを実施。プロモーターが主体となりサーキットを借り、“クルマの総合イベント”を主催していくという。

 ただし、JAFによる“全日本選手権”の冠については現時点ではまだ申請中とのことで、日本メーカーの参戦も不透明だ。WTCCのロッティ代表によれば「日本メーカーで1.6リッターターボエンジンの開発をしているメーカーがある」とのことだが、シリーズの盛り上げのためにも日本メーカーの参戦は不可欠。2012年の初開催まで調整する部分はまだ多そうだ。