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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2015.04.24 00:00
更新日: 2018.02.17 07:37

新規定2年目、揺れるSFニュータイヤ問題


「大人の事情を抜きにすれば、個人的にはまったく理解できません」

 スーパーフォーミュラ開幕戦、予選前の記者会見で昨年チャンピオンを獲得した中嶋一貴がきっぱりと言葉にした。「理解できない」と話していたのは今シーズンのスーパーフォーミュラで使用できるニュータイヤのセット数に関して。今季は昨年の4セットから1セット少ない3セットで週末を戦わなければならなくなったのだ。端的に言えば、予選Q1~Q3に向けてニュータイヤを温存しなければならないため、練習走行でニュータイヤを履けず、週末を通して予選で初めてニュータイヤを装着するのが今年のスーパーフォーミュラのスタイルになった。

「(スーパーフォーミュラの)経験があるドライバーはともかく、今年入ってきたドライバーには不利になる」と、一貴は続ける。トラブルで予選Q2落ちしてしまった小林可夢偉も、この規定に異議を唱えた。

「僕、ルーキー中のルーキーですよ(笑)。(国内の)コースも知らないし、ニュータイヤも練習走行で使えない。どうしようかな、という状況です。それなのに予選でいきなり初めてニュータイヤというのは、ちょっとひどいですね」

 開幕戦でPPを獲得した山本尚貴も疑問を投げかける。

「ニュータイヤのグリップを確認せずに予選に行くのは、なかなか難しいものがある。本当に予選で最高のパフォーマンスを出すためには、フリー走行でしっかりとニュータイヤを履いた状態で確認できた方がいい」