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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2016.03.16 00:00
更新日: 2018.02.17 13:31

最速の大祐「僕がいきなり速くなったわけじゃない」


 今年も激戦が予想される2016シーズンのスーパーフォーミュラ。その勢力図を占う意味でも重要な第1回公式合同テストはホンダ勢の中嶋大祐がトップタイムを記録した。

 2014年にダラーラ製のシャシーに変わって以降、春の鈴鹿のテストは常にトヨタ勢がトップタイムを記録してきたが、今年はホンダエンジンのマシンがトップを奪う形となった。
 ナカジマ・レーシングは昨年もリザルトだけを見ると表彰台もなく、苦戦が続いているように見えがちで、今回のトップタイムに驚く声もあった。しかし大祐は、昨年からの積み重ねが、今回結果として現れたのだという。

「昨年から64号車に携わるスタッフが今のメンバーになって、後半から手応えはありました。速いクルマを作るために何をしなければいけないのかというのがチームの中に浸透してきて、冬の間にみんなで頑張ったことが今回のテストに反映されたと思います」
「だから見た目は同じですが中身はまったく違うものになっています。僕がいきなり速くなってしまったわけではないですし、エンジニアだけでなくメカニックも頑張ってくれました。みんなで頑張ったことが今回結果につながったというのは重要なことだと思います。本当にチームスポーツだなと改めて感じました」

 昨年は上位に顔を出すきっかけがなかったというが、今のきっかけになったというのが第4戦のもてぎ。シーズン最上位となる5位を獲得。その時、彼自身のコメントや表情からも、かなり手応えを得た様子だった。その後の終盤戦は不運が続きポイント獲得とはならなかったが、マシンのベースとなるものが出来上がっていったという。

 鈴鹿ファン感謝デーでのテストラン後のコメントでも「昨年の後半から良くなったと思ったのは、基礎に忠実にやってきたことの成果が徐々に現れていったことが大きな要因です。だから今年タイヤが変わったとしても、基礎がしっかりしていれば良い流れは継続できるのではないのかなと思っています」と、公式合同テストを前に密かに自信をみせていた。それが2日目の走りにきちんと成果として現れたのだ。