更新日: 2018.02.15 13:50
波乱の展開を速さで制しデュバルが今季2勝目! 大嶋が2位に
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦富士は55周の決勝レースが行われ、荒天の波乱のレースの中、ロイック・デュバル(NAKAJIMA)が今季2勝目を飾った。2位は大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、3位はリチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)となった。
直前に行われたF3の決勝レースの頃から富士スピードウェイ上空は雨が強くなり、レースはセーフティカースタートが決定。かなり水の量が多い中、3周に渡ってセーフティカーが先導し、3周目からレースがスタートすることとなった。
迎えたスタートでは、2番手スタートの石浦宏明(Team LeMans)がオーバーテイクシステムを作動させるも、ロイック・デュバル(NAKAJIMA)がトップを堅持し1コーナーへ。その後方では、塚越広大(HFDP)が抜群のダッシュで松田次生(LAWSON IMPUL)をコカコーラコーナーでパス。4番手に浮上した。
序盤を盛り上げたのは、雨を得意とするアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。チームメイトの大嶋和也(PETRONAS TOM'S)をパスし7番手に上がると、土曜日から絶好調だった小暮卓史(NAKAJIMA)をもパスし6番手に浮上。さらに、10周目の1コーナーでコースオフした塚越を松田、ロッテラーがパス、松田が4番手、ロッテラー5番手、塚越6番手と変わる。
トップのデュバルはクリアな視界を活かし、2番手石浦との差を広げ続ける。一方で、開幕戦のウイナー、ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)はエンジン音に異常が。登りのセクションでまったく伸びず、トレルイエはそのままピットへ。さらに、それと時を同じくして王者松田もスローダウン! なんとLAWSON IMPULは2台とも姿を消してしまった。
追い上げを続けるロッテラーは、26周目に3番手の平手をパス。ここで上位陣はやや順位が固定されるが、34周目に伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がスピン、コース上にストップしてしまったため、セーフティカーが導入される。その瞬間、デュバルが最終コーナーでコースアウトするが、すぐにコースに戻り、そのままピットに入った。
上位陣はデュバルに続くように、相次いでピットに向かうが、セーフティカーは何度か順位の整理を行ったため、コース上の順位が混乱。ロッテラーがピットに入り、給油したタイミングでピットクローズとなってしまったため、これでロッテラーは最後尾に落ちることとなってしまった。
38周目にリスタートが切られるが、トップのデュバルはここでもトップをキープ。ピットインを行わなかった大嶋が2番手、ライアンが3番手に続くことに。
結局そのままの順位でチェッカー。デュバルが第2戦鈴鹿に続き、今季2勝目を飾った。2位は大嶋で初表彰台。3位はライアンで、今季初表彰台となった。
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Laps | Grid | Qualifyrn |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 31 | L.デュバル | NAKAJIMA RACING | FN09/HONDA | 43 | 1 | 1'25"626rn |
2 | 37 | 大嶋和也 | PETRONAS TOM'S | FN09/TOYOTA | 43 | 7 | 1'26"496rn |
3 | 40 | R.ライアン | DOCOMO DANDELION | FN09/HONDA | 43 | 9 | 1'27"071rn |
4 | 8 | 石浦宏明 | Team LeMans | FN09/TOYOTA | 43 | 2 | 1'25"911rn |
5 | 20 | 平手晃平 | ahead IMPUL | FN09/TOYOTA | 43 | 3 | 1'25"927rn |
6 | 10 | 塚越広大 | HFDP RACING | FN09/HONDA | 43 | 5 | 1'26"387rn |
7 | 32 | 小暮卓史 | NAKAJIMA RACING | FN09/HONDA | 43 | 6 | 1'26"438rn |
8 | 36 | A.ロッテラー | PETRONAS TOM'S | FN09/TOYOTA | 43 | 8 | 1'26"559rn |
9 | 48 | 立川祐路 | CERUMO/INGING | FN09/TOYOTA | 43 | 13 | 1'27"560rn |
10 | 7 | 国本京佑 | Team LeMans | FN09/TOYOTA | 43 | 10 | 1'27"141rn |
以上完走(規定周回数:49Laps) | |||||||
R | 41 | 伊沢拓也 | DOCOMO DANDELION | FN09/HONDA | 43 | 12 | 1'27"490rn |
R | 2 | B.トレルイエ | LAWSON IMPUL | FN09/TOYOTA | 43 | 11 | 1'27"310rn |
R | 1 | 松田次生 | LAWSON IMPUL | FN09/TOYOTA | 43 | 4 | 1'25"950 |
rnロイック・デュバル(NAKAJIMA) 1'40"822 45/55
rn
rnrn※本決勝レースは、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.9.18(セーフティカー後方からのスタート)より行われた。rn※SC導入時刻 スタート(14:40:00)〜14:39:59、2回目15:32〜15:44:18