更新日: 2018.02.23 14:15
第97回インディ500詳報:カナーン悲願の初勝利
26日に行われた第97回インディアナポリス500マイルレースの決勝レースは、12番手スタートだったトニー・カナーン(KVレーシング)が序盤からトップを争い、インディ500初勝利を飾った。6列目18番手からスタートした佐藤琢磨(AJフォイト)は、上位を争うも単独スピンを喫しポジションダウン。再び後方から追い上げ、13位でレースを終えている。
曇り空の下、雨がレース中に降る心配を残したままインディ500のスタートは切られ、ポールポジションからエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)がトップを保ってターン1へと飛び込んで行った。
4周目にJR.ヒルデブランド(パンサー・レーシング)が単独スピンして壁にヒット。35周目にはセバスチャン・サーベドラ(ドラゴン・レーシング)が他車に接触されてクラッシュ。今日のレースは荒れるかと思われた。しかし、そこからは展開が変わって戦いはクリーンに進んでいく。
ハイペースでのレースは目まぐるしくトップが入れ替わるエキサイティングな内容となる。カーペンター、カナーン、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、ルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、EJ.ビソ(アンドレッティ・オートスポート)、チーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベス、ウィル・パワー、AJ.アルメンディンガーらが代わる代わるトップを走行する。
誰もアドバンテージを持っておらず、2番手に差をつけて逃げを打てるドライバーはひとりもいなかった。ピットストップでのミスを冒すチームも少なく、ハイペースのままレースは終盤へと突入していった。