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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.07.01 00:00
更新日: 2018.02.16 03:18

耐久の雄ポルシェが2014年に復帰! LMP1開発へ


 ポルシェAGは1日、2014年からワークス体制を組みル・マン24時間のLMP1クラスに参戦すると明らかにした。ポルシェがル・マンのトップカテゴリーにワークスとして復帰するのは1998年以来となる。また、今回の発表ではハイブリッドの活用にも含みを持たせている。

 世界中で耐久レースマシン、スポーツカーの代名詞としてかつてのポルシェ917、そして935、956/962C、911GT1とル・マンで多くの栄光と16度の勝利を築き上げてきたポルシェ。そんな耐久レース界の王者がル・マンにワークスとして復帰することになった。1日、ポルシェAGは2014年にワークス体制を組み、LMP1クラスに参戦することを明らかにしたのだ。

 ポルシェAGのマティアス・ミューラー社長は「モータースポーツは、常にポルシェブランドの本質だ。ポルシェがワークスとして、トップカテゴリーであるル・マンにいつ復帰するかというのは単に時間の問題だったのだ」と語る。

「ル・マンにおけるポルシェの実績は他を圧倒するもの。我々は17回目の総合優勝を目指す」と高らかに復帰を宣言した。

 近年のル・マン規定では、2006年から2008年までアメリカのペンスキーとタッグを組み、ポルシェAGからデリバリーされたポルシェRSスパイダーが活躍。「RSスパイダーの成功は、我々バイザッハのモータースポーツテクノロジーが最先端のものであることを証明した。事実、高性能と高効率を両立させるため世界で初めてレーシングマシンにDFIを採用したのはポルシェだ」と語るのはポルシェAGバイザッハ研究開発センターのトップ、ヴォルフガング・ハッツ。

「直近では911 GT3Rハイブリッドに新たなテクノロジーを導入し、レースにおけるパフォーマンスの向上と燃料消費量の削減を実現した」

 現在のル・マンではアウディ、プジョーによるディーゼルターボ勢が最高峰として君臨。ポルシェと言えば、先日のニュルブルクリンク24時間に参戦した911 GT3Rハイブリッドをはじめ、ハイブリッドエンジン車を積極的に開発しており、パワートレインが気になるところだ。

「我々はRSスパイダーの開発がそうであったように、成功への道筋となる新たなテクノロジーを研究している。ALMSにおけるバックアップが終了してからも、研究は続いていた」とポルシェ・モータースポーツのトップ、ヘルムート・クリステンは語る。

「今後は様々なコンセプトについてより具体的な評価を行い、新たなレーシングマシンの開発に役立てていくつもりだ。すべては2014年から採用されるであろう新たなレギュレーション次第。ポルシェにとって興味深いのは、我々の持つハイブリッドテクノロジーが有力なオプションになりうる可能性があるという点だ」

『ポルシェ・リターンズ・トゥ・ル・マン』
ポルシェAGが制作したダイジェスト動画


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