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F1ニュース

投稿日: 2012.10.24 00:00
更新日: 2018.02.16 12:13

苦戦フェラーリ「問題解決の糸口を見つけた」


 フェラーリは、最終戦までF2012の開発を続け、タイトル争いでの巻き返しを図りたいと語った。最近行った直線テストによってこれまで悩まされてきた風洞の問題から抜け出す糸口を見つけたと、チーフデザイナーのニコラス・トンバジスは述べている。

 フェルナンド・アロンソは一時はライバルたちに40ポイントの差をつけてランキングトップに立っていたが、ドイツGPを最後に優勝から遠ざかっている。一方セバスチャン・ベッテルはこの3戦で連勝を飾り、アロンソを抜いて6ポイント差でポイントリーダーとなった。

 フェラーリのチーフデザイナー、ニコラス・トンバジスは、シーズン最後までマシン開発を続け、ライバルたちとのパフォーマンス差を縮めたいと語った。
「我々は今チャンピオン争いをしている。従って、マシン開発を続けなければならない」
「現時点でパフォーマンスにおいてもポイントにおいても我々にはアドバンテージがない状態なので、守りに入るわけにはいかない。残り4戦においてマシン開発に取り組み、アグレッシブなアプローチをとらなければならない。毎戦アップデートを持ち込み、ライバルとのギャップを縮め、優勝争いに加わり、タイトルを持ち帰りたい」

 フェラーリは風洞のデータとコース上のデータが一致しないという問題に悩まされ続けており、それによって開発作業が妨げられてきた。しかしチームは問題について理解できたと感じている。
「風洞で得たデータはコースから得るデータと100パーセントは一致しなかった。この2、3戦に持ち込んだアップデートに関しては不愉快な驚きに直面することになった。そのためこれを修正し、どこがよくないのかを理解したいと考えた」
「我々はインドの前にエアロテストを行い、問題を理解するためこれらのアップデートに関してテストを行った。その結果、非常に興味深い結果が得られた。これにより問題から抜け出せると信じている。インドGPでの目標は後れを取り戻すことだ」

 シーズン最後まで開発作業を続けることになるが、幸い来年レギュレーションがあまり変わらないため今の作業は来季のマシンにも役立つと、トンバジスは述べている。
「規則が来年も基本的に変わらないのはツイていた。つまり2013年の開発に影響することなく、今季マシンの開発を進められる。今年のマシンに関して行っている空力作業は来季マシンの役にも立つ」