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F1ニュース

投稿日: 2016.01.03 00:00
更新日: 2018.02.17 12:20

複数の有力シートが空く16年末、契約状況まとめ


 パワーユニット規定の導入から3シーズン目を迎える2016年。メルセデスAMGを頂点とするこれまでの勢力図がどう移り変わるのか、今年も新シーズンへの興味は尽きないが、その主役となるドライバーに関してはハースに移籍するロマン・グロージャンを除いてほとんど大きな動きがない。そこで少し気は早いが、複数の有力ドライバーが契約満了を迎える2016年末の彼らの契約状況を整理してみる。

 まず、契約の行方が最も気になるのはニコ・ロズベルグの座るメルセデスAMGのシートだ。すでにチームメイトのルイス・ハミルトンは昨年の新契約で年俸49億円(推定)の3年契約を勝ち取っているが、今季が2年契約の最終年となるロズベルグはシーズン末でチームとの契約が一旦切れることになる。

 2010年にメルセデスに加入したロズベルグは今年でチーム在籍7年目。2016年もタイトル争いの筆頭に挙げられるメルセデスだが、仮に今季もハミルトンに敗れるようなことになれば、ドイツ人のロズベルグとしてもその立場は厳しくなる。メルセデスには、昨年のDTMチャンピオンで現在マノー・マルシャのシート争いを繰り広げるパスカル・ウェーレインというチーム期待の若手ドイツ人が控えている。もちろん、今季のチーム成績も大きな判断材料になるが、仮に2015年のようなシーズンを再現すれば、チャンピオンのチームメイトに若手を据える可能性は十分考えられる。

 チームを率いるトト・ウォルフも、過去2シーズンにわたって何度も繰り広げられてきたチームメイトバトルの悪化を懸念しており、ドライバーラインアップの再考を示唆するコメントも聞かれる。ロズベルグにとって2016年は今後のF1キャリアを左右するシーズンとなるだろう。