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スーパーGTニュース

投稿日: 2013.08.12 00:00
更新日: 2018.02.16 17:54

14年のスーパーGT開催に向け、タイで調印式開催


 11日タイのブリーラムで、2014年10月4日のレース開催に向けスーパーGTシリーズをプロモートするGTアソシエイションと、ブリーラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキットの間で開催調印式が行われた。

 2014年の初開催に向け、スーパーGTとの間で交渉が進められてきたタイのブリーラム。タイは日本の自動車メーカーにとっても非常に重要なマーケットで、「タイは日欧米の自動車メーカーが多数進出し、自動車産業の発展は目を見張るものがあります。アフターマーケットの関連産業も盛んで、タイと日本の友好関係も良好(GTA坂東正明代表)」とスーパーGTとしても重要視してきた開催地だ。

 スーパーGTが開催される予定のブリーラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキットは、タイの東北部に建設予定。その名のとおり、タイ・プレミアリーグに所属するブリーラム・ユナイテッドFCというサッカーチームがあり、AFCアジアチャンピオンズリーグに出場していることから、Jリーグサポーターも多く訪れたことがある場所だ。

 サーキットは、ブリーラム・ユナイテッドの本拠地であるサンダーキャッスルスタジアムの裏手に建設予定。サッカーチームのオーナーでもあるネウィン・チドチョブ氏がプロジェクト・チェアマンを務め、多くのF1サーキットを手がけたヘルマン・ティルケがデザイン。FIAグレード2規格のサーキットとして、来年8月の完成を目指し現在造成が進んでいる。

 11日、ブリーラム・ユナイテッドと、タイの強豪ムアントン・ユナイテッドとの間で行われた試合の前に、スタジアムの正面玄関に調印会場を特設。ニッサンGT-R、ホンダNSX、レクサスSC430と過去にGT500クラスを戦ったマシンが持ち込まれ、ブリーラムのサポーターが盛り上げる中で坂東代表とチドチョブチェアマンの間で、開催に向けた調印式が行われた。

 式では「スーパーGT開催に向けて2014年からの2年契約を調印した。最初のレースは来年10月に開催する予定で、タイのチームを参戦させたいと考えている」と地元チーム参戦に向けて意欲を示したチドチョブチェアマン。

 また、将来東南アジアでスーパーGT300クラスの車両でのシリーズ戦を計画しているGTA坂東代表は、「スーパーGTを通してアジアの自動車産業発展の一助となりたいと強く願っており、近い将来のGT300車両による東南アジア各国でのシリーズ戦開催を計画しております。その中でも重要な国がタイなのです」とコメントした。

 タイでは今季、バンコクでレース・オブ・チャンピオンズが開催されるなどモータースポーツ熱が高まっており、会場に展示されたGT500車両に、多くのブリーラムサポーターが熱い視線を送った。