更新日: 2018.02.23 17:25
2年目へ進化続けるTCR。アルファ、オペルら新車も
2015年、かつてWTCC世界ツーリングカー選手権のプロモーターを務めていたマルセロ・ロッティを中心に立ち上がった新たな国際ツーリングカーシリーズ、TCR。2年目に向けて車種バラエティも増え、アジア圏でも大いに盛り上がりをみせそうな気配がある。
TCRは、WTCCで使用されているTC1、以前のWTCC規定だったTC2に次ぐカテゴリーとして、当初『TC3』として構想されたカテゴリー。GTカーレースのGT3レギュレーションを参考とし、独自のバランス・オブ・パフォーマンス(性能調整)を設定。車両コストもリーズナブルで、幅広い車種の参戦が想定されていた。
シリーズの1年目だった2015年シーズンは、F1の前座レースを含めたインターナショナルシリーズと、アジアシリーズを開催。開幕当初はワンメイクカップカーだったセアト・レオンが多数派で、WTCC用車両も製作するイタリアのJASモータースポーツが手がけたホンダ・シビックTCR、ドイツのエングストラーが走らせたアウディTT、プロチームのフォード・フォーカスST、ワンメイク用のオペル・アストラOPCといった程度の車種だった。
しかしシリーズ中盤戦に向け、エングストラーがフォルクスワーゲン・ゴルフのTCRバージョンを製作し、トップを争う活躍をみせた。また終盤戦にはイタリアのトップ・ラン・モータースポーツがスバルWRX STIを独自にTCR仕様として開発。ただスバルは元WTCCドライバーのアラン・メニュをもってしても苦戦した。