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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.11.05 00:00
更新日: 2018.02.15 23:23

2011年に向け気になるFIA GT1の噂 LFAはどうなる?


 今季新たに世界選手権となったFIA GT1世界選手権。今季は南米での2戦を残すのみとなったが、ヨーロッパラウンド終盤戦のピット裏では、関係者達の中で来季への噂話が盛んに交わされていた。

 マセラティMC12で参戦を続けてきたヴィータフォンチームには、来季レクサスLFAにスイッチするのではないかという噂が立っていたが、ヴィータフォン関係者によれば「条件面で折り合いが付かず、すでに交渉は終了した」という。ヴィータフォンチームの気になる来季は、現在開発中のフェラーリ458イタリアでGT1とGT3の両方に参戦が予定されていると言われており、おなじみのグリーン×ブラックのヴィータフォンカラーの458をサーキットで見る日が来るかもしれない。

 ヴィータフォンと折り合いがつかなかったレクサスについては、TMG関係者が色々なチームのピットで目撃されていたこともあり、現在もLFAを購入しFIA GT1選手権に参戦してくれるチームを探している状態だと噂されている。また、同時にGT3への参戦も視野に入れてSROと話し合いを持っているとも。なお、ニュルブルクリンク戦では童夢の関係者2名が熱心に各ピットを回って写真を撮っている姿も目撃されている。

 一方で、シルバーストン戦の会場で来季の参戦を表明していたドイツのヴェリタス・クーペとアルピナB6の参戦は実質白紙となったという。多くの自動車メーカーやチームが、FIA GT1への参入をうかがっているが、運営費が一番の問題となっているようだ。

 なお、現在のレギュレーションでは、2011年まで現行のマセラティ/アストンマーチン/コルベットは参戦できるが、12年にはホモロゲーションが切れてしまう。それらのチームが新たにホモロゲーションを取得し、参戦を継続するかは現時点では不明だ。

 シリーズのカレンダーとしては来季は11戦が予定されており、3月27日のアブダビ戦を皮切りに、中国やロシアでのレースも候補に上がっている。間もなく来季のスケジュール案が発表される予定ではあるが、1戦増えるとチームの経済的負担が更に増えることになる。FIAからの輸送費の一部補助があるとは言え、来季の参戦に影響を及ぼすチームも出てくるかもしれない。今後の各チームの動向にも注目したい。