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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.03.20 00:00
更新日: 2018.02.15 12:28

ALMS:セブリング12時間、アウディ、プジョーを抑えアキュラがデビュー戦ポールの快挙!


 アメリカン・ル・マン・シリーズ開幕戦「第57回セブリング12時間レース」の予選が19日に行われ、スコット・ディクソン駆るハイクロフト・アキュラの66号車がポールポジションを獲得した。2番手はアウディR15 TDIの2号車。プジョー908HDiの07号車は3番手だった。

 北米屈指の歴史と伝統を誇るセブリング12時間レース。57回目を迎える今年は、王者アウディが新型マシンR15 TDIを初投入し、ライバルのプジョーも2台の908HDiを引っさげて参戦。迎え撃つアキュラはLMP1マシンのデビュー戦となり、3ワークスが真っ向から激突し注目を集めている。公式プラクティス2日目のこの日は、3強対決の“前哨戦”ともいえる予選セッションが行われた。

 注目の予選を制したのは、ディクソンのハイクロフト・アキュラ。アウディとプジョーに続く5番手につけていたディクソンは、最終アタックで1分45秒278をマーク。トップに立っていたトム・クリステンセン駆るアウディR15の2号車をわずか0.082秒上回る残り1分を切ってからの大逆転で、見事ポールを獲得した。

「この結果は期待してなかった。予選前は3~4番手くらいかと思ったけど、アキュラのニューカーは路面の変化にあまり影響されなかったのが良かった。チームスタッフの喜ぶ姿を見られてすごくうれしいよ」と、ディクソンは破顔一笑。予選後、チームオーナー兼ドライバーのジル・ド・フェランと、HPDのエリック・バークマン社長も抱き合って喜んだ。このレースがデビューレースとなるアキュラのLMP1マシンにとっては、デビュー戦ポールとなった。

 同じくデビュー戦でのポールを狙ったアウディR15 TDIは、最後の最後でディクソンの強襲に屈したものの、ライバルのプジョー908は上回り2番手。プジョー勢は、クリスチャン・クリエンがステアリングを握った07号車がポールから0.184秒差の3番手に終わったが、アタックラップはわずか1周のみ。「ポールも最速ラップも必要ない。あくまでル・マン24時間に向けた準備のための参戦だ」と、プジョースポールのディレクター、オリビエ・ケネルが語るとおり、結果は二の次のようだ。

 フェルナンデス・レーシングのアキュラと、ダイソン・マツダの一騎打ちとなったLMP2クラスは、アタッカーのエイドリアン・フェルナンデスが1.848秒差で上回り、アキュラが予選2クラスを制圧。BMWワークスの参戦で注目されるGT2クラスは、ポルシェ911RSRの87号車がクラス1-2を獲得。ライバルのフェラーリ430GTと、BMW M3勢を退けている。
 


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