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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2014.08.13 00:00
更新日: 2018.02.17 02:10

AXCR、3日目は予想外の好コンディションで展開


 アジアクロスカントリーラリーは8月11日(月)、競技3日目としてタイのサケオを中心とするループステージが行われた。総走行距離は386kmでそのうちSSは約240km。カンボジア国境に近いステージは大方の予想に反して路面状態が良い部分が多く、トップの選手は3時間少々のタイムで240kmのSSを走り切った。

 日本勢の総合トップは車椅子の戦士、青木拓磨(いすゞMu-X)で4位。前日の5位からひとつ順位を上げた。青木は「ラリーはまだまだ序盤でカンボジアに入ってからが勝負。前の3台の戦いを観察しながら、自分のペースで追い上げて行きますよ」とあくまでも冷静だ。

 前日はスタックで大幅にタイムをロスした三菱アウトランダーPHEVの青木孝次は、スタート直後に岩で前輪のサイドウォールを切ってしまいタイヤ交換。約8分を失ったが総合12位でフィニッシュした。青木は「今日はパンク以外に大きなトラブルもなく気持ちよく走ることができました。PHEVならではの特性を引き出すため色々と試しながら走っています」とコメント。アウトランダーPHEVは市販車のエンジンとプラグインハイブリッドシステムをそのまま使い、苛酷な環境でのコンディションをチームは見ている。しかし、今のところまったく問題はなく極めて快調だ。路面状態も比較的良いため、本格的クロカン4WDより低いロードクリアランスも今日のコースではマイナス要因にならなかった。路面状態がさらに良くなると予想されるカンボジアのステージでは、さらなるスピードアップが期待される。

 タレントのヒロミは、トヨタ・ランドクルーザー・プラドのフロント開口部が泥で詰まりオーバーヒート。そうなるとセーフモードでギヤが2速に固定されてしまうため、それを防ぐためエアコンを切って走行したが暑さで脱水症状寸前。それでも前日よりも3つ上の15位でサケオに帰ってきた。