更新日: 2018.02.15 17:48
BMWザウバー、可夢偉の新愛機C29をバレンシアで公開
BMWザウバーF1チームは31日、2010年用のニューマシンC29をスペイン・バレンシアで公開した。ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサ、小林可夢偉のふたりも純白のスーツに身を包み、マシンと対面している。
発表されたニューマシンC29は前後ウイング部分、サイドポンツーンが黒く塗られているが、それ以外はノーズに今までのBMWザウバーのような模様が描かれている以外はほとんどカラーリングされていない状態。エンジンカウル部分にドライバーのふたりの名前が入っている以外はスポンサーロゴもあまりない。
発表はバレンシアのコース上で行われ、風がある中、ペーター・ザウバー代表、そしてデ・ラ・ロサ、可夢偉のふたりがロゴが一切入っていないスーツ姿で登場。マシンにかけられた幕をはがし、マシンをお披露目した。
なお、ペーター・ザウバー代表は、昨年までと同じ印象のウェアを着ているが、胸の部分にはかつてのザウバーF1チームと同様のエンブレムが着けられている。
チームによれば、削減された予算とマンパワーの中でレベルを維持し、効率をアップすることが今季の狙いだという。オーナーのペーター・ザウバーは「この数ヶ月は本当に厳しい時期だった。我々はまずチームの存続のために戦い、そして将来のために強いシステムを構築しなければならなかった。その混乱の中でも、2009年の春から用意してきた2010年用マシンの開発は止まることはなかった」と語る。
「我々は、ドライバーを勢い盛んな若者と、経験豊かなベテランの組み合わせにした。これは、長年チームに成功をもたらしてきたアプローチだ。ペドロは長年トップチームで高いレベルで働いてきており、その経験をチームにもたらしてくれる。もちろん、可夢偉もチームに勢いをもたらしてくれる。彼のアブダビでの走りには大変感銘を受けた」
デ・ラ・ロサはそんなチームの期待に対し「再びレースドライバーになることができた。長い間レースで戦っていなかったからね。でもそんな時でも、技術的なことをすごく学んだし、その経験をチームにもたらしたい」と語る。
また、待望のF1フルシーズンデビューを飾る可夢偉は「僕はペーター・ザウバーが信頼を示してくれたことにすごく誇りを感じています。彼を失望させないように決意を新たにしています。僕の今年の目標は、ペーターが僕を誇りに思い続けてくれることです」と決意を語っている。