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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2012.10.15 00:00
更新日: 2018.02.16 12:04

Fニッポンの次期エンジンは2リッター直4ターボに


 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンを運営する日本レースプロモーション(JRP)は14日、2014年から使用される2014年全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ用の新シャシー、新エンジンについて2013年7月初旬にシェイクダウンすると明らかにし、新エンジンの概要を発表した。

 すでに2013年からシリーズ名称が『スーパーフォーミュラシリーズ(SF)』になることが決定しているフォーミュラ・ニッポン。2014年からはイタリアのダラーラ製の新シャシー『SF14』が導入されることが発表されていたが、それに合わせるエンジンについては「現行の3.4リッターV8エンジンは音など、感性に訴えるいいエンジンではあるが、今後の流れを先取りするようなダウンサイジング傾向になる」とされていた。

 14日、JRPは新シャシーSF14のシェイクダウンを2013年7月下旬に行うことを明らかにし、新エンジンの概要についても発表。現行のNA3.4リッターV8に対し大幅にサイズダウンを行い、2リッター直列4気筒エンジンとすることを明らかにした。

 また、ターボチャージャーを装着し、燃料噴射を燃焼室内に直接行うこと(ダイレクト・インジェクション)により環境を考慮しつつも、ハイパフォーマンスを得ることを狙いとしているという。

 現在、WTCCやWRCで使用されている1.6リッター直噴ターボエンジンが世界的なモータースポーツの潮流となっており、F1も2014年からは1.6リッターV6ターボに変更される。このフォーミュラ・ニッポン用エンジンもその潮流に沿うものと言えるだろう。

 現在フォーミュラ・ニッポンで使用されているNA3.4リッターV8エンジンは、スーパーGT500クラスでもほぼ共通のエンジンが使用されている。スーパーGTの2014年からの車両規則変更に伴うエンジンのダウンサイジング/ターボ化もGTアソシエイション坂東正明代表が明らかにしているが、Fニッポンの直4直噴ターボ化はこれに関連するものになりそうだ。

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オートスポーツNo.1340 10月4日号