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F1ニュース

投稿日: 2015.07.11 00:00
更新日: 2018.02.17 09:10

F1ライセンス点制度が変更。DTMも対象、FEは特例


 世界モータースポーツ評議会(WMSC)がF1スーパーライセンスシステムの修正を承認した。これによりライセンスポイントが与えられる対象カテゴリーが15に増えることになった。

 FIAは2016年に向けてF1スーパーライセンス発行の基準を厳格化することを昨年決定した。有効な運転免許を持っていること、18歳以上であること、F1のスポーティングレギュレーションに関する知識を有していること、ジュニアシングルシーターにおいて最低でも2年間参戦した経験があること、現行あるいは最近のF1マシンで300kmのテスト走行を行うこと、などの条件に加えて、「ライセンスポイントシステム」が導入された。11のシリーズとそのランキングに応じてライセンスポイントが与えられ、ライセンス申請前の3年間に40ポイント以上を獲得することがF1スーパーライセンス取得の条件となる。しかし対象シリーズやポイント配分に関して、一部メーカーやシリーズトップから不満が出ていた。

 10日にWMSC会合が行われた後、FIAはスーパーライセンスシステムに修正を加えることを明らかにした。対象シリーズが増え、ポイント配分も変更される。

 新FIA F2にはランキング1位と2位にそれぞれ60点と50点という高いポイントが与えられていたが、これがそれぞれ40点に変更。GP2の1位も50点から40点に下げられた。これによってF2、GP2、F3ヨーロッパ選手権、WEC-LMP1、インディカーのランキング1位には等しく40点が与えられることになった。その他の一部シリーズに関してもチャンピオンに与えられる点数は増えており、スーパーフォーミュラも20点から25点に変更されている。

 新たに対象カテゴリーとして指定されたのは、DTM、WTCC、インティライツ、CIK-FIA世界選手権カートシニアカテゴリーで、合計15シリーズが対象となった。

 フォーミュラE選手権に関しては、ポイントシステム対象外ではあるものの、タイトル獲得者にはスーパーライセンスが与えられる。

 また、F1テストドライバーなど、スーパーライセンスの資格を持ちながらF1に参戦する機会を得られずにいるドライバーに関しては、資格が3年間保証されることになった。

スーパーライセンスポイントシステム(2015年7月10日発表)
選手権カテゴリー1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
FIA F24040403020108643
GP2404030201086432
ヨーロッパF340302010864321
FIA WEC (LMP1)40302010864321
インディカー40302010864321
フォーミュラ・ルノー3.5352520151075321
GP330201510753210
スーパーフォーミュラ25201510753210
WTCC1512107532100
DTM1512107532100
インディライツ1512107532100
FIA公認国内F4121075321000
国内F310753100000
フォーミュラ・ルノー(EuroCup、ALPSあるいはNEC)10753100000
CIK-FIA世界選手権シニアカテゴリー5321000000

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています