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F1ニュース

投稿日: 2010.09.29 00:00
更新日: 2018.02.15 22:32

F1日本GP直前特集(1) スーティルに“直に訊け!”


 いよいよ次戦に迫ったF1日本グランプリ。F1ドライバーも続々と来日を果たす予定だが、そんなF1ドライバーの“素顔”はどんなものなのだろうか? このコーナーでは、F1 RACING誌に掲載されている大人気コーナー『質問があるなら直に訊け!』から抜粋。F1ドライバーの素顔を紹介しよう。第1回目は、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルだ。

 現在ポイントランキング9位。着実に実力を認められているスーティルは、かつて全日本F3チャンピオンにも輝いたドライバーで、日本を良く知る男。かつてはピアニストを志した経験もある、異色の存在だ。

Q:フォースインディアが今季大躍進を果たした原動力は何だと思いますか?
エイドリアン・スーティル(AS):組織は年を追うごとに良くなっている。皆が長年苦楽を共にしているという点も重要だ。(チームプリンシパルの)ビジェイ(・マルヤ)の元で一歩ずつ上へ登っていけばいいのさ。以前は人の出入りも激しく、慣れるまでに時間がかかったりで大変だった。そんな状況でマシンを良くすることは難しい。でも今は、すべてが良い方向に向かっているよ。まだ全力を出し切ったとは言えないが、僕らはもっと強くなれる。

Q:チームメイトにするなら、トニオ(注:ビタントニオ・リウッツィの愛称)のように自分より若くて経験の少ないドライバーと、ジャンカルロ・フィジケラのような老獪なドライバーのどちらがいいですか?
AS:トニオも年上だよ。それに、彼はもう十分経験を積んでいるし、僕らは同じレベルにいると思う。ジャンカルロからは色々なことを学ばせてもらった。本当に速くて腕のいいチームメイトだったよ。金曜のフリー走行で、彼が何かしら問題を抱えていたとする。そんな時は、内心彼に勝つチャンスだと思うんだ。でも、いざ予選が始まると、彼は100分の2秒先を行って、そんな僕の思惑をぶち壊してしまう。フラストレーションが溜まったものさ。今思えば、そういう経験が僕を強くしてくれたし、成長もさせてくれたんだね。

Q:ふたりの関係は上手くいっていますか? チーム内では同等の扱いを受けているのでしょうか?
AS:もちろん。ウチのチームには、ナンバーワンもツーも存在しない。どちらか速い方が先を行けばいい、ただそれだけさ。マシンに関しても全く同じ条件を与えられている。これはとても大切なことなんだ。チーム内でアンフェアな状況に立たされるのは、本当に辛い。そういうことをするチームは良くないね。

Q:チームメイトが自分のテレメトリーを参考にして速くなったとしたら困惑しますか?
AS:いいや、僕は全然オッケー、誰に見られても構わない。もし、誰かが僕よりいいタイムを出したら、まずはその原因を掴んで、そのやり方から学べばいい。トップクラスのドライバーと是非比較してみたいな。自分より優れているところを学べば、ドライビングを向上させることができる。トップドライバーと呼ばれる人たちに勝つための強力な手段になると思うんだ。だから、テレメトリーを公開することには大賛成。僕らにとってもチームにとっても、いいことだ。

ビタントニオ・リウッツィ:引退したらどうする? ピアニストになる?
AS:いや、将来のことは分からないけど、ピアノはやらないと思うな。映画に興味があって、自分自身のレースキャリアを映画化したいとは思っているんだ。スタントマンとして映画に関わるのもいいかもしれない。引退後の人生で、スリルを味わえるのは、それくらいしかないだろう。

このインタビューはF1 RACINGの記事から抜粋したものです。
全文はF1 RACING 2010年10月情報号をご覧ください。

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